【読書感想文】「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック
姫野 桂 著
「発達障害かも?」という人のための「生きづらさ」解消ライフハック
この本は生きづらさを乗り越えるための様々なヒントを提供する本である。
人は誰しも苦手なこと、生きづらさを感じている。
それを、
とのことである。これに大賛成である。
生きづらさを解消するには、自分でできる範囲のことを変えるしか方法は無い。
生きづらいのであれば、自分でできる範囲のことを少し変えて、少しでも生きづらさをなくす、あるいは生きやすくするために工夫を重ねていくことが重要だと思う。
そもそも定型発達の人(発達障害でない人)もいろいろなライフハックを行っている。
例えば、目覚まし時計も1つのライフハックである。
自然に目が覚めないのであれば、指定された時間に音を鳴らし目を覚ますようにする。
忘れがちではあるが、これも立派なライフハックの1つだと思う。
私のような発達障害の人であれば、朝に目が覚めない他にも、様々な生きづらさが存在する。
その生きづらさを乗り越えるための様々なヒントを提供するのがこの本である。
例えば、次の生きづらさがある。
これに対してのハックがそのページに書かれている。
これは以前私も書いている内容であるが、他の人も行っていることだとわかり、嬉しくなった。
基本的には職場にはその職場の空気感があり、そこの人々のペースが存在する。
そのため、その職場にあった雑談の仕方、話しかけ方を同僚から学ぶ、もっと言えば同僚の真似をすれば良いのである。
しかし1つ注意しておかねばならないのが、冗談の言い方である。
冗談はその人たちの長い付き合いの中で言えるようになった冗談かもしれない。
同僚の間で言われる冗談については真似をしない方が望ましい。
例えば、少しふくよかな人に対して、
「今日は寒いですが、そのお腹のミートテック(注:UNIQLOのヒートテックをもじってぜい肉で防寒する意味)は暖かそうですねwww」
などと言う声がかかったとする。
その少しふくよかな人は
「そうなんですよー、これとっても暖かくて!あなたもどうですかwww」
などと返したりする。
周りも笑顔になる。
実話である。
それはその2人がずっと同僚として生活をしてきた仲であり、何年もしくは何十年にもわたって仕事をしてきた仲間であるからこその冗談である。
そこをまだ勤続数年目の自分がヘラヘラ会話に入っていったら『何コイツ?失礼じゃん?』になるのだ。
基本的にコンプライアンスの観点からも、身体的特徴に限らず、ハラスメントにつながる言動は望ましくない。
公私共に仲良くなれば別かもしれないが、基本的に職場での人を蔑む、見下す、イジるような発言は冗談でも避けるべきだと思う。
さて、少し話がそれてしまったが、職場での言動は同僚を見て研究をして試していこう、という発達ハックであった。
企業ごとの空気感もあるし、部署によっても異なると思う。入社時、異動時は気をつけて臨みたい。
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