連載エッセイ「弱い自分」第17回「デイケアに入った人間」
近所のメンタルクリニックで検査することになった自分。
メンタルヘルスの先生に自分のこれまでの経緯を伝えた。
幼少期の頃のこと。
小学校高学年の頃、いじめにあったこと。
中学時代のいじめのこと。
高校時代友達を作らなかったこと。
今の仕事(放送作家)のこと。
全てのことを話し終わった後に絵を見て性格を審査するロールシャッハ・テストや適応障害診断を行った。
全ての検査が終わった後、先生から言われたのは「社会不安障害」という病気だった。
(この時はまだ自分がHSPであることは知らない)
社会不安障害とは、過去の辛い経験が原因で人前や会議中に話すと不安や緊張の度合いが
発汗、ふるえ、腹痛などの症状が現れ、社会生活に大きな問題を抱えてしまう障害のこと。
先生から治療方法としてデイケアに通うことを勧められ、近所の病院でやっているデイケアに通うことになった。
そこにいたのは高齢者が多く、まるで老人ホームに参加している感じだった。
デイケアのプログラムはメンバーと一緒に塗り絵をしたり、映画鑑賞、音楽鑑賞、カラオケと一緒に楽しく遊ぶものだった。
デイケアは通常一日中参加するのだが、放送作家としての仕事があるのでなかなか参加できず半日参加が多かった。
そのためメンバーとはあまり馴染めず、会話もできないままただ時間だけが過ぎていった。
そして当時の自分はこう思っていた。
「こんなところに来て本当に自分は変われるのだろうか?」
デイケアに参加して半年。通っていたデイケアの経営が難しくなり、閉鎖することになった。そのため、スタッフさんが別の病院でやっているデイケアを紹介してくれた。
そして新たな場所で新たなメンバーと共にデイケアを通うようになった。
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