見出し画像

連載エッセイ「弱い自分」第25回「夏祭りが好きな人間」

7月後半。
毎年この時期になると地元で夏祭りが行われる。自分の地域では小さい祭りから大規模な祭りまで様々で自分は夏祭りがやっていることを知るとすぐさま自転車漕いで行くほど夏祭りが好きな人間だ。

家族全員夏祭りが好きというわけではなく不思議なことに自分だけ好きで親はこういう人混みのイベントを好まないのである。
夏祭り以外でも都内で何か大きいイベントがやっていると自分1人だけ楽しみ、親は休憩所で休んでいることが多い。なので高校生からは1人で行くようになった。

夏祭りの話に戻るが自分は何か買うわけでもないし、盆踊りを踊るわけもなく夏祭りの雰囲気だけ楽しむ変わった人間である。

なぜこんな楽しみ方をしているかというと単にお金を使いたくないから。生まれつきお金に対してケチな人間なもので。

子供の頃は大体夏祭りがやっている時に限ってボーイスカウトと被るのでそんなに参加したことがない。なので大人になって反動なのか行ける時は行くという考え方になってしまった。

ただ単に会場を歩き回るだけなのに周りの楽しい姿を見てこっちまで楽しくなってしまう。
でも恋人同士で歩いている姿を見ると胸が苦しくなる。恋人が居ないから。
それでも自分は1人でゆっくり歩きながら夏祭りの雰囲気を堪能し続けるのであった。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?