ブラックオプス6
Xboxのゲームパスで遊べるのにあえてパッケージ版を買うという…オタクの悲しい性を発揮し、発売日から2日でキャンペーンを全クリしました。
90年代を舞台に湾岸戦争等の史実を織り混ぜたシナリオは素晴らしく、その中で濡れ衣を着せられた主人公らCIAメンバーが、政府に追われながらも真犯人を探すという「ミッション:インポッシブル」的な展開が実に熱かったです。
てか今作はかなり「M:I」要素が色濃く、操作するキャラクターが頻繁に入れ替わるステージも存在し、チームプレーで敵を出し抜いていくあたりにカタルシスを感じながらプレイしておりました。
特にカジノのステージで、プレイヤーが手に入れたキーアイテムを仲間にブラッシュパス(すれ違い際にモノを受け渡す、あるいは交換するスパイの古典テクニック)して、受け取った瞬間プレイヤーキャラがその仲間に切り替わる演出は唸りましたね。
この辺の細かい演出が「スパイ活動してますよ」感を大いに盛り上げてくれます(俺の中では)。
また、湾岸戦争のステージはデザート・ストーム作戦を展開中の多国籍軍の背後で非公式任務を遂行していくことになり、フセインとかスカッドミサイルとかリアルな題材をバンバン絡めてくるところに管理人はひたすら狂喜乱舞しますた。
リアルな銃撃戦を楽しめるだけでもオタクとしては嬉しいが、リアルな世界を土台に「史実の裏で実はこんなことが…」という思考実験的要素をゲームに落とし込まれると、オタクはなおゾクゾクする。
フィクションを描きつつも、現実との接点を常に保ち続ける。管理人の考える「ブラックオプス」シリーズの魅力は何と言ってもこれに尽きます。
あと本作の難点を挙げるならば「このキーアイテムを◯個集めろ」みたいなお使いや、パズルのような謎解きミッション、はたまたオープンワールドを意識したステージが多く見られること(あとマックス・ペインの夢の中みたいなステージがあったのは笑った)。
事あるごとに立ち止まったり同じ場所を何度も移動したりする羽目になるため、シリーズ特有のスピード感が完全に失われてしまっていると思いました。
管理人はクリア後も好きなステージを繰り返し遊びたいタイプの人間なので、従来の短時間かつ一本道でサクサク進んでいけるリニア式キャンペーンの方が性に合っているのです。
謎解きとか移動とか、めんどくさい要素が絡むと途端にリプレイしたい気持ちが失せちゃうんですよね。
確かにオープンワールドは昨今の主流だけど…それはファークライあたりに任せて、CoDはCoDのままの路線で突き進んで欲しかったなぁと思ったり。
いや、しかしこれが時代の流れというものなのか…。
15年以上このシリーズを追いかけてきた身としては、どうしても「4」とか初代「ブラックオプス」こそがCoDというイメージがあるので。
そう考えると、俺は時代に取り残されてしまったのかなぁ。
時代の変化を汲み取った「ブラックオプス6」のキャンペーンを進める傍ら、そんなどこか寂しい気持ちにも囚われた管理人。
ちなみにキャンペーンでは事件を追う過程で前作「コールドウォー」のスパイ仲間たちも登場するのですが、新しい仲間たちと上手くやってたり、正規軍の指揮官として出世してたり、成長した姿を見ることができます。
しかし、悪名高きラッセル・アドラーだけは未だに一匹狼で濡れ仕事(ウェットワーク)を続けており、冷戦時代からほとんど変わっていません。
そんな時代に取り残されたアドラー君に対して管理人はシンパシーを感じずにいられなかったことを告白し、今回の「ブラックオプス6」の感想を締めたいと思います。