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第九章 予告

己の境遇に悩んだことはなかった。

己の資質に悲観したことはなかった。

己の未来に光がさすことはないし、人生に何も期待していない。

己の姿がどこに向かい、どこにたどり着くのか。

そんなことに興味はなかった。

ただアルゴリズムのように流れていたかった。バグが生まれるまでは。

次章 置かれた場所で咲く花は 第九章 STATION TO STATION

人生は何度でもやり直せる……。そう言い切れるほど、彼は傲慢ではなかった。


※10月下旬~11月上旬に公開予定です。

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