第六章 予告
人の織り成す全てのものは表現で、エンタテイメントである。それが、内に向かうのか、外へ向かうのか。
その作品は人の感情の機微を、人の持つ光と闇を描いている、ものではない。
その作品は社会の裏の顔、真の姿を暴き、社会の矛盾を鋭く批評する、ものではない。
そんなものはここにはない。
そういうものは「感性鋭いね」とか「意識高いね」と褒められて喜ぶヤツだけが見ればいい。
この作品には意味がないし教訓もない。ただ流れているだけだ。
だがしかし、確かにこいつらは存在している。
次章 置かれた場所で咲く花は 第六章「劇場」
そうだよ、こんなのでいんだ。頭空っぽにして楽しめる。……たいした物言いだな。
※次章は2024年7月公開予定です。
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