学校給食の献立表は「使える」!
「あーもう! ホンマ夏休みイヤやわー!
早よ終わってくれへんかなー!!」
小学生だった頃、もう今くらいの時期から母はこうボヤいていたものである。料理があまり好きではない母にとって、給食のない夏休みの子どもへの給餌(笑)は、父が急に仕事を休んで在宅してしまうことに次いで、イヤなことだったらしい。
そんなことを言われても、私だって好きで休んでいるわけではない。リラックスできない(というか、常に暴力と隣り合わせな)家にいるよりは、学校にいる方がまだ、落ち着けるので好きだったくらいだ。図書室には、星新一の本がたくさんあったし、少なくとも学校の先生は、酒を飲んでいきなり私を殴ったりはしなかったから。
そんな母がある日、素敵な裏技を思いついた。私が毎月持って帰ってくる「給食の献立表」を冷蔵庫に貼り、常に2週間前のメニューを家庭で供するというシステムを構築したのだ。夏休み期間は、1か月前の献立表をまた引っ張り出してきたりして対応。
これは夏休みに限らず、平日でもありがたいものだった。給食で肉じゃが食べたのに、その日の夕食も肉じゃがだった、てなことが回避される。
さらに、学校給食は栄養士さんがメニューを考えてくださっているので、
・栄養バランスバッチリ
・旬の食材がメイン
・予算の都合上(笑)高級食材は使われていない
・・・と、とにかくいいことづくめだったのである。
私自身に子どもがおらず、また、結婚生活も5年ほどで破綻したので、毎晩のメニューに悩んだ経験はないのだが、母曰く、
「作るのもめんどくさいけど、まず、何を作るか考えるのがイヤなんよなぁ。」
とのことで、だから、献立表でメニューが確定するのが、本当に気楽でありがたかったらしい。
これは、まさに今、夏休み中の献立に悩んでいらっしゃる方に、お役に立てる情報かもしれない、と思い、書いてみた。
学校給食の献立表は「使える」ヤツだったのだ。