6月の和菓子

6月と言えば、梅雨。
梅の実が熟する頃に雨が降るから、そう呼ばれるそうです。

お煎茶を習っていた頃、「あじさい」というお菓子をいただいていました。

お茶席で出される上生菓子のあじさいは、白あんで作られたあんこ玉に、色とりどりの寒天を付けて出される、とてもきれいなお菓子です。

あんこ玉のまわりを、パステルカラーの寒天が花びらのように覆っていて、本当にあじさいのようでした。

自分で作ろうかなと思ったのですが、難しい。
和菓子は見た目がきれいなので結構ハードルが高いのです。

そのことを友人に話すと、
「なんちゃってで良ければ、簡単にできるよ」と教えてくれました。

「なるべく、時間がかからない方がいいなあ。」
「大丈夫。量も多い方がいいんでしょう?」
私の性格をよく分かっています。

レシピを教えてもらい、材料を揃えました。4人分です。

材料
水 240cc
粉寒天 4グラム
砂糖 80グラム 
抹茶パウダー 小さじ2 
パウダーはたくさん種類があります。
いちごや紫芋、よもぎなど、お好みでどうぞ。
わらび餅 → ここがポイント。あんこ玉の代わりになるのです。

作り方
1. 鍋に水と粉寒天を入れて、溶かす。
2.粉寒天が溶けたら、砂糖を加えて混ぜる。
3.とろみがついてきたと思ったら、火を止めて抹茶パウダーを入れる。
   よく混ぜるのがコツ。
4.3を漉して、型に流し込む。粗熱が取れたら、冷蔵庫で約1時間冷やす。
5. 固まった寒天を、さいの目に切る。
6.ガラスの器に、買ってきたわらび餅を好きなだけ入れて、その上に寒天をのせる。

ぷるぷるしたわらび餅の食感と、すきとおった抹茶色の寒天が、口の中で踊ります。
食欲がないときでも、さっぱりしているので食べやすい。

この時期は、気持ちにも雨が降るかもしれません。
そういう時こそ、気分転換。
優しい甘みと、吸いつくような食感で、すっきりしましょう。


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