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幼いころ……

小学校低学年のころだったかな?
手相ができるという叔母が、親戚の集まりで子どもたちの手相を診てくれたことがあった。
父方のいとこは、40人くらい居て、お盆やお正月に本家に集まると、すごくにぎやかだった。
いとこたちが順番に叔母に手相を診てもらってワイワイはしゃいでいたんだけど、わたしの番になって、なぜか叔母が黙ってしまった。しばらく考えて叔母は、「大器晩成だよ」と。どういう意味か聞くと「年を取ったら成功するってこと」と。

小学生が『年を取ったら成功する』って言われても、ぜんぜんうれしくないし、それは裏を返せば、年を取るまで成功しないし、幸せにもなれないってことなんじゃないの?
幼いながらもすごく悲しかった。
叔母も嘘が吐けない人だったんだろう。多少なりとも何か目先に良いことが視えていたら、慰められたのかもしれないけど、それすらも視えなかったということなんだと思う。

叔母の占い通り、最近になるまで生きるか死ぬかみたいな崖っぷちばかりを歩いてきた感じがする。あまりにも危うかったんだけど、自分は平坦で歩きやすい道を知らないから、それが普通の道だと思っていたし、世の中には、もっと危険な道を歩いている人だって、たくさんいる。
誰とも比べられないし、その時は危険だとも思わない。ただ、なんだか知らないけど常に不安。恐怖。そして運悪くその不安が的中してしまうこともあったから、もう息をしているだけで御の字という感じだった。

#うつ病 #発達障害 #自死遺族 #毒親そだち
なんてハッシュタグを付けてみたが、実は全てが絡まって事が起きていたことが、今になってみれば分かる。
私が人生の岐路で、悪い方を選んでしまうのは、#毒親 といえる母の独特の躾に原因があり、なぜ母がそうなったのかといえば、私が持っていた #発達障害  の特性に原因があり、なぜ私が #発達障害  の特性を持って生まれたのかといえば、#自死 を選んだ父の遺伝的要素があり、なんで #うつ病  になったのかといえば、自身の #発達障害 の特性もあり、やはり遺伝で、子どもが #発達障害  で、子育てが大変だったこともあり、母の態度に幼い頃から傷ついてきて、自尊心が0に近かったこともある。

叔母は、未来のことを透視できたわけではないし、単なる手相だから、私の手に表れていることしかわからなかったと思うけど、これだけいろいろなものが絡まり合って解消するまでには、大変な時間が要るぞ、というのはわかったのかもしれない。

未来に希望を!なんて言うけれど、
逆に一寸先は闇!なんて言うけれど、
先のことなど誰もわからなくて、わかってしまったら足がすくんで動けなくなるから、
とにかく足元を見て進んでいくしかないんだろう。

やっと叔母の言った「大器晩成」の入り口までたどり着いた……と思いたい!

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