目標を決めることで日常の行動が変化する
本日紹介する本は倉下忠憲さんの「「目標」の研究」です!
「目標設定が苦手。どうすればうまく目標設定ができるの?」
そんな悩みをお持ちの方におすすめの本です!
私たちはたびたび目標設定を行います。
特に多いのは年始の目標設定ではないでしょうか?
年始の目標を立てたことがある方なら経験があるかもしれませんが、たいていは1ヶ月たたないうちに忘れてしまいます。
そして、自分は実行力がないと自己嫌悪になり、落ち込んでしまいます。
しかし、その原因はあなたの実行力がないからではありません。
目標設定のやり方を間違えているだけなのです!
目標設定は一見簡単そうに見えますが、実はとても難しいのです。
今回は「そもそも目標とは何か?」と「目標設定のやり方」について紹介させていただきます。
目標と目的の違い
よく目標と同じように扱われる言葉に「目的」があります。
この2つの違いはなんでしょうか?
本書では次のように紹介されています。
目的:ある行動を通して得たいもの・結果・成果
目標:目的に向かうための目標、あるいは矢印
読んでいただければわかるとおり、目標は目的があって初めて作れるものです。
目標は単なる通過点でしかありません。
「それなら、目的だけあればいいんじゃないの?」
と思われる方もいるかもしれません。
目的は抽象的なものが多いので、目的だけでは何をすればいいのかがわかりません。
そのため、具体的な行動に落とし込む必要があります。
つまり、普段の行動を目的を達成するための行動に変えることが目標の役割なのです。
人生の目的は簡単に見つからない
先ほどの話で、目標と目的がセットであることがわかりました。
それでは、目的はどのように決めれば良いのでしょうか?
世の中の成功者は
「夢を持つことは大切だ!」
「こんな素晴らしい世の中にしたい!」
と言ったような熱い思いを持っている人が多いです。
そのため、夢やミッションは必要だと思われるかもしれません。
しかし、人生最大の目的はそう簡単には見つかりません。
むしろ人生最大の目的を固定してはいけないのです。
人は様々な経験をすることで、価値観や信念が変わっていきます。
その度に目的は書き換えていかなければならないのです。
最初に決めた目的に従ってしまうと、いつかチグハグになり、
「何かが違う」
と、感じるようになります。
これは私の考えですが、
「今の自分がどうなりたいか?」
をざっくりとした目的として決めておく。
まずはそれに向かって目標を立てて行動する。
その結果、価値観や考えが変わったら、そのつど目的を修正していく。
そうすればチグハグになることもありませんし、迷子になることもなりません。
目標設定のやり方
最後に目標設定のやり方を紹介させていただきます。
まず、目標を立てるときは難しく考えずに、お試し目標のつもりで設定しましょう。
そうすることで、達成できなかった時に自尊心が傷つくのを避けられます。
しかし、お試しでもなんでも言い訳ではありません。
目標設定は具体的な行動を決める必要があります。
例えば、
「毎日腕立て伏せを10回やる」
「体重を10キロ減らす」
のように数値で設定できると良いです。
もうひとつ気をつけなければならないのが、短期間であることです。
1週間から2週間、長くても1ヶ月の期間で設定する。
決めた期間が終わったら、振り返ることも大切です。
「成果はどうだったのか?」
「もし、目標と実績にズレがあった場合はなぜズレたのか?」
ここで問題点を見つけて、それを改善していくことで目標達成に近づいていきます。
また、このときに全体を俯瞰することも大切です。
達成できなかった原因は本当はやるべきことではなかったのかもしれないですし、やることに意味を見出せていないのかもしれません。
目的を達成するための目標を設定するときに価値観がズレることはよくあります。
それをなくすために定期的に全体を俯瞰することが大切なのです。
まとめ
本日は「「目標」の研究」について紹介しました!
最初に記載した年始の目標が達成できない原因は、目標の設定が具体的でなかったり、なんのためにやるのか?がわかっていないことが原因の場合が多いようです。
私は最近目標管理の勉強を始めたのですが、目標管理の入門書としてはとても良い書籍だと感じました。
「目標設定とは何か?」という部分に重きを置いているので、目標設定の具体的なやり方までは書いてありません。
なので、その部分は別の本で補う必要はあります。
目標設定がうまくできない、モチベーションが上がらないと感じている方は、ぜひ一度読んでみてください。
ページ数も多くないので、さらっと読めると思います。
目標設定ができるようになって、楽しい人生を送りましょう!