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たんなる日常のマガジン(廃刊予定)

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#脚本

ドラマ「ふわとろオムライスシチュー掛け」(10枚脚本集「てのひらの物語」3)

登場人物紹介服部直也・・・洋食店「おむすびころりん」の店主 服部静香・・・直也の妻 服部裕輝・・・息子 野沢千尋・・・生活保護を受けているシングルマザー 野沢浩人・・・息子 場面1:洋食店「おむすびころりん」店内のどのテーブルも親子連れが座っている 何組かの客はメニューが届くのを待っている ウエイターの服部静香はカウンターに並べたグラスに水を注いでいる 厨房にいる店主の服部直也はハンバーグを皿に盛り付け、その上にソースを掛ける 直也、それから白いカップにスープを注ぎながら

「ふわとろオムライスシチュー掛け」プロット、キャラクター設定(10枚脚本集「てのひらの物語」3)

1.企画意図日本国憲法第25条には「すべて国民は,健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とある。ここでは「最低限度の生活」という生存権が保障されている。 だが、全ての人がその人らしく生きられることが国家の究極の目標である、それは生存権の保障だけでは足りない。 誰もが困難な状況を自分で解決しなければならない。とはいえ自分を取り巻く生きづらさに対して自分一人で解決するのは難しい。 本作では買い物依存によって生活保護となったシングルマザーを主人公にして、周囲の人の助

10枚脚本「先代の遺言」(脚本集「てのひらの物語」2#天職だと感じた瞬間)

登場人物紹介柘植秀一・・・うどん屋の主人 柘植正子・・・秀一の妻 柘植良一・・・秀一たちの長男 柘植真奈美・・・良一の娘(秀一たちの孫) 服部時子・・・正子の友人 石山忠勝・・・うどん屋の先代 菅野和歌子・・・服部が清掃をしているビルで働く女性 大和田かおり・・・同上 場面1:田島屋の店内、夜東横線祐天寺駅から目黒通り方面に下った通りにあるうどん屋の店内 和服の白の割烹着を着た店主の柘植秀一が店のテーブルに腰掛け、湯呑みのお茶を啜っている 隣のテーブルでは同じく割烹着姿の

「先代の遺言」ープロット、キャラクター設定(10枚脚本集「てのひらの物語」2)

企画意図今やどの業種も熾烈な競争にさらされる時代、地域に根ざして営業を続けて来た飲食店も例外ではない。 物は人が集まる所で売るのが基本だ。だが長らく同じ場所で続けた店がそこから出て行くのは厳しい。 ほんの少しの決意で老舗も活路を見出せる。一件のうどん屋を舞台に、状況を変え、新しい場所を切り拓きたいと願う人を後押しする物語である。 150字要約目黒区で先代から受け継いだうどん屋を細々と営む柘植秀一。長男の良一が電話でいつかの味噌カツ丼が食べたいと言う。だが秀一は先代の特別

カチューシャを鳴らして(10枚脚本集「てのひらの物語」1#天職だと感じた瞬間)

登場人物紹介森宏美・・・カメラマン 菊川芽衣・・・子役の時から活躍する人気女優 宮田千里・・・メイク担当 長井礼奈・・・モデル 真山伴則・・・アートディレクター 戸川貴士・・・バー「Rock with You」のウエイター 場面1:撮影スタジオ森宏美が長井礼奈をモデルに写真を撮っている シャッター音と同時に照明が点滅する 撮影の様子をメイク担当の宮田とディレクターの真山が見ている 長井「この前彼が家に来て、夕食必死で作ったの。ギョーザとか餡を作って、必死に皮を巻いて」

天職と呼べるものはないけれど(#天職だと感じた瞬間)

はじめに「天職だと感じた瞬間」というお題を見て、私は「そう呼べるものはない」と真っ先に思った。そんな私がこのお題を書くのは恐縮だ。 いや、私は看護師、語学、IT系の資格など色々な資格を取って来た。だがどれも長続きはしなかった。 そんな私が一つ誇れること、それは書くことだ。一つの文章を完成させるという責任、奥深さを感じている。 天職はない、と言える私が「これが天職か」と少しだけ思えた体験、私が感じた書くことの魅力、今回はそのことを書いてみたい。 舞台脚本を書き上げて私は