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『サピエンス全史』に行動心理士がチャンレンジしてみた。【虚構】で全てがツクラレタ。『人類はどこからやってきたのか?』Part❷

調理をする動物

経緯は不明だが、30万年前には、ホモ・エレクトスネアンデルタール人、サピエンスの祖先は火を使っていたとされる。一体どうやって、『火』を覚えたのだろうか。何がきっかけ? 疑問は尽きないが、火を手に入れたことで、暗闇でも頼りになる光、暖かさ、他の動物に対する武器に変わった。
最大の恩恵は、調理だと筆者は語る。
そのままでは消化出来ない食べ物を、調理のおかげで主要な食料になった。火によって、食物の化学的物質に変化がおき、生物学的性質も変化することになった。火によって、病原菌や寄生虫も殺せるようになった。噛むことで消化能力も変わる。チンパンジーは1日5時間も生の食べ物を噛むが、人間は1時間で十分になった。小さい歯と短い腸で事足りる。他の動物に比べて、身体的構造の制約を受けなくなったのだ。

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これは何を意味するかというと、ほとんどの動物は自らの身体を拠り所にしている。動物たちは風や水の流れを利用することはあるが、自然の力は制御ができない。例えばワシは、上昇気流を見つけ、翼を広げ、上空に運んでもらうが、人間はいつでも、どこでも火を起こす事が可能になったのだ。火打ち石か、火起こし棒があれば僅かな時間で森も焼き尽くすこともできるようになったのだ。
他の人類はどうなった?

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世の中には2つの説がある。『交雑説』と『交代説』がある。

前者『交雑説』は、サピエンスと他の人類種が交わり一体化。
後者『交代説』は、サピエンスは他の人類種と相容れず大量殺戮をした。
かもしれない。これは今も論争がおきているそうだ。なぜか?それは人間至上主義的な思想だからだ。ここはまた別の機会で語ろう。
ちなみに、地域差はあるそうだが、我々サピエンスの中にも、一部ではネアンデルタール人うあデニソワ人のDNAもあると立証されているらしい。
およそ五万年前。サピエンスとネアンデルタール人・デニソワ人は、ある境にいた。『繁殖』という言葉を聞いたことがあると思うが、サピエンスとネアンデルタール人は繁殖力のある子孫を残すことに、稀には可能だったそうだ。
んーーーーーー、チンパンジーとオランウータンが接触すると言えばイメージできるだろうか。だが、それは多分ない。しかし、ネアンデルタール人・デニソワ人はじめ、他の人類は、サピエンスと一体化をしなかったなら、どこに消えたのか?

大胆な仮説①サピエンスによって絶滅に追い込まれた。

ネアンデルタール人の居住地域に、サピエンスがやって来たと仮定する。サピエンスは社会的能力があるために、シカを狩り、木の実やベリーを集める。どれもネアンデルタール人の主食だ。しかしサピエンスの方が子孫を増やした。結果、ネアンデルタール人は食べ物が少なくなり滅びた。

大胆な仮説②資源をめぐる競争が高じて暴力や大量虐殺

近代史以降でも、肌の色や方言(言語)、宗教の違いで、民族紛争は続いてきた。サピエンスが、全く違うネアンデルタール人に遭遇したら、と考える余地はある。
いずれにしても、ネアンデルタール人もデニソワ人もいない。サピエンスは長い時間をかけて、唯一の人類種であることん慣れているので、想像しづらいのも事実だ。チャールズ・ダーウィンはこう言った。

ホモ・サピエンスはただの動物の一種に過ぎないと


ホモ・ソロエンシス  五万年前
ホモ・デニソワ    その後間も無く
ネアンデルタール人 三万年ほど前
フローレス原人   一万三千年前

これは絶滅されたとされている年代を表す。ちなみに、ネアンデルタール人は強靭で寒さに強く、現代人よりも脳みそが大きかったらしいが、私たちサピエンスは、いかにして遠くて生態学的に異なる生息環境に早く移り住めたのか。どうやって、他の人類が消えたのか。議論は果てなく続くが、著者はこのように語る。

世界を征服できたのは、何よりもその比類なき言語のおかげではなかろうか。


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サピエンスは十五万年前には東アフリカで暮らしていたが、他の地域に移住し始めたのは七万年前ほどだという。それまでの差し引き八万年間は、他の人類種に対して、強みもなく、精巧な道具も作らず、特に偉業は成し遂げていない。それどころか、サピエンスとネアンデルタール人は過去に遭遇している証拠があるそうだ。
約十万年前中東で一度接触したが、この時はネアンデルタール人が残った。
だが、その後、七万年前からサピエンスは特殊なことを始めた。複数の集団が再びアフリカ大陸を離れた。今度は、ネアンデルタール人だけではなく他の人類を中東から追い払い、地球上からも一掃したのだ。
驚くほど短い時間で、ヨーロッパと東アジアに到達。四万五千年前には、どうにかしてオーストラリア大陸にも上陸した。※諸説あるが、当時は陸続きという説もある。人類が存在していなかったとされる大陸だ。約七万年前から約三万年前にかけて、人類は舟やランプ、弓矢、針のようなものを発明した。
多くの研究者は、この偉業をサピエンスの認知革命だと論じる。そのげんいんはわかっていない。説によると。遺伝子の突然変異とされるが、これはサピエンスだけだったようだ。

認知革命=言語

と捉えると理解が進むかもしれない。正し、これは生物の初ではない。どんな動物でも言語は持っているそうだ。アリやミツバチでさえ持っている。意思の疎通方法はいくらでも存在していたし、口頭による言語ももちろんあった。『鳴き声』だ。敵の襲来を教えたり、受け止めたりだ。クジラも鳴き声がある。

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前回の最後に、社会的能力の話を少しだけ載せたが、ここで指す言語とは限られた数の音声や記号をつなげて、それぞれに異なる意味を持った文をいくらでも生み出すことができる。周囲の世界について、厖大な量の情報を集め、保存し、伝えることができる。
動物は、『気を付けろ、●●がきた』程度は叫ぶことができるらしい。だが、サピエンスは『今朝川のの近くで●●をみた。ちょうど■■の動物の群れの足跡をたどっていた』という風に、正確な説明ができる。
言語は噂話のために発達したという話もある。サピエンスは本来社会的な動物なのだ。社会的な協力は、生存と繁殖のカギを握った。
個々の人間が、●●や■■の居場所を知るだけではなく、『集団』の中で

誰が誰を憎んでいるか
誰と誰が寝ているか
誰が正直か
誰がするをするか

をする方が、遥かに重要らしい。
この『集団』というキーワードは、この後現代にいたるまで、人類・サピエンスが生き抜く上で非常に密接した単位である。行動心理士は、この人間という生き物を最初に学ぶが、ここに存在するのが、『所属欲求』であり、これがサピエンスの社会的動物である由縁だ。この辺りは別の機会でも語るとしよう。
話を戻そう。この噂話というのは、実に蔓延している。し過ぎているのが現代だ。全く存在しないものについての情報を伝達する能力でもある。
私たちは、見たことないのに、神を崇める。幽霊の話をきく。UFOの話をする。なぜか?これは噂話ではないか?全く存在しないものではないか?※UFOの存在は私は信じている。人間にも宇宙人のようだと揶揄する時あるよね。この能力をこの『サピエンス全史』では

虚構

つまりフィクションだと言っている。このフィクションがサピエンスの能力を獲得したのだ。この部分は本全体でもかなり序盤だが、『虚構』のぶぶんは実に面白く表現されている。
虚構のおかげでサピエンスは単に想像するだけではなく、『集団』でできるようになった。アリやミツバチも大勢でいっしょに働けるが、融通が利かず近親者としてうまくいかない。オオカミやチンパンジーはアリに比べると柔軟だが、少数の親密な個体間ではないとだめだ。が、サピエンスは無数の赤の他人と著しく柔軟な形で協力できる。
ハロウィンの渋谷の交差点がいい例だろう。すれ違うのは全くの赤の他人だ。ハロウィンは虚構ではないか?※私見なのであしからず。
だからこそ、サピエンスが世界を支配し、アリは私たちの残り物を食べて、チンパンジーは動物園や研究室に閉じ込められている。そう言われて見ると、そうかもしれない。私たち人類は少なくとも紀元前から存在しており、この地球のトップに君臨しているのだから。
この『認知革命』はこの後も続く。
次回は【150の魔法の数字をあばけ】ではまた!(o`・ω・´σ)σ Уo!

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