命の旋律:心に響く感謝の調べ
季節の移ろいは果てることなく流れ続けているのが世の常です。
その中でも特に命の旅立ちは、
時の流れの中で少しずつ耐性を身につけることの難しさを静かに思い起こさせる瞬間でもあります。
多くの場合 年齢を重ねるごとに、人は多くのことに対して
少しずつ積み上げた末の堅固な耐性を築いていくのだと思っています。
しかし、どんなに年月を経て経験を重ねたとしても、
心の奥のさらに奥深くに刻まれる痛みには慣れることができないのかもしれない。
なんてことを、ぼんやりと考えている今日この頃なのです。
冬へ向かい徐々にバタバタとし始めて以来、集中して張り切って作業をこなしていた中、夕焼け模様の色彩を纏った落ち葉が舞い始めた先月頃、
若い頃お世話になった方の訃報が届きました。
日々の作業は無機質なマシンのように高速でこなしていましたが、
その日以降、心の中では常に
何か大切なものを失った空虚感がこだまし続けています。
それは・・・急須にお湯を淹れておきながら、茶葉を入れないまま佇んでるような・・・順番も行動も、的外れな・・・そんな感じかな。
かつて人を励ますために作曲した歌があるのですが、今は自分自身を勇気づけるアイテムの一つとして利用して聴いています。
この歌は
「つま先さえ前に向けていれば、たとえ頭を垂れ 目を閉じていても、前に進むことができる」
と信じ続けている思いと
「どんなに孤独だと思えてしまう人生だとしても、どんな人にだって必ず大切に思ってくれる人がいる」
という思いを込めています。
ありふれた表現をするなら・・・若いころから信じ続けて心を奮い立たせる為に大切にしてきた信念を音にのせて表した応援歌なのです。
訃報が届いてからというもの、隠している涙が溢れ出そうな時に堪えようとしてしまう心に、素直な感情を表すことを思い出すよう意識しています。
思い出が蘇ってくると同時に こみ上げる懐かしさとは別の感情・・・
こんな時だからこそ、ぐちゃぐちゃな 泣きっ面になってしまったとしても、決して独りで孤独な世界ではないと思い出させてくれる。
だから挫けることなく、大切な人の為に今やるべきことをこなしていかねばと襟を正して顔を上げる力を
心に奥に少しずつ、だけど確実に大きく広がっていく波紋のように心に力を広げてくれるような気がします。
そして他にも、世界に溢れる様々な要素・・・目に入った景色、見知らぬ人に何気なく話しかけられたことなど
この世界の優しく暖かな彩りの全てが優しく手を差し伸べてくれるように感じてしまいます。
その優しさに、また別の意味で涙が溢れそうになるから困ってしまうのです(^_^;)
だって、ダンディな田舎のカントリーおやじ・・・
ゆるキャラな性格とはいえ究極のダンディズムを探求する旅人として絶対に地に膝を着けたくない!
そう思っているから、家から一歩でも外へ出たら普段通りの能天気キャラな「ワシ」として過ごしているのです。
だけどね、気の合う仲良しさんたちにはしっかりバレて解ってしまってるみたい(^_^;)
そんなこんなで、ここ最近は特に、ずっと苦手と思っていた人であっても、
心の奥は暖かな優しさが溢れていることを改めて実感しています。
みんな、ほんとうに心優しくて穏やかなお天道様のように思えてしまいます。
たとえるなら・・・くもり空の下、傘を忘れて外出した際に
「傘を持っていない」ことを思い出した瞬間にお天道様が暖かく照らしてくれている・・・そんな感じかな。
そしてまた、365日すべての瞬間において、
常に傍で静かに支えてくれる妻への感謝の念は言葉に尽くせません。
彼女の優しさ、理解、そして無言の支えは、心が弱っている時に光となり、前を向く力を与えてくれます。
気を抜くと溢れる涙が止まらなくなって全てを投げ出したくなる時も、
彼女の存在がそこにあることで、勇気を持って立ち向かうことができています。
また、高いスキルを持ちながらも面倒なことから逃げ出すことの多い昔なじみの友人がいるのですが、その人もまた私の人生に欠かせない存在です。
彼の行動には時に腹立たしさを感じることもありますが、それ以上に彼が持つ多くの良い面、
特にその優しさにはいつも感謝の心しかありません。
彼の存在もまた、私にとって大きな支えであり、その暖かな優しさへのありがたさを改めて感じています。
まるで・・・気まぐれなキャラだけど、予想外の雨に降られた時に静かに現れて ずぶ濡れの寒さを和らげてくれるタクシーのような優しい存在なのです。
苦しいこと、悲しいことに直面した時、昔から言われ続けている言葉があります。
「時間が全てを解決してくれる」
たしかに、その言葉は真理と呼べるものなのかもしれませんね。
今は、その言葉を信じて、ただひたすらにその時を待ちながら、目の前のことに集中し、一歩一歩、前に進むことに全力を尽くしています。
いくつになっても慣れることのない苦しさですが、いつの日か、
この出来事が私の心に新たな強さと深みをもたらしてくれると
そう信じています。
この世界に共にある 自然の優しさ、動植物の素朴さ、人の心の暖かさ、
それらの存在と共にあるこの世界で、顔を上げて前を向き続けていようと思っています。
そして、日頃 この歩みの途中で、話に耳を傾け、共感してくださる周囲の方々に、心からの感謝の気持ちでいっぱいなのです。
そしてまた、リアル同様、ここnote街の皆様の存在と暖かい優しさも、私の日々に新たな意味と力をもたらしてくれていると実感しています。
一日も早く、目の前に立ちはだかる壁を突破する気力を取り戻せるように、少しずつ歩いてまいります。
そして一日も早く、能天気で素朴な、いつもヘラヘラ笑ってる田舎のおっさんの姿を取り戻しますね(^_^)
近況報告と有言実行の為の宣言の意味を込めて記します。
ぢゃ、そういうことで。