子どもは授かりもの 『喜ばれる人になりなさい』を読んで
普段、絵本子育てを中心に、
気の向くままに思うことを
書かせていただいていますが、
今日は先日読んだ本のお話。
『人は話し方が9割』を書かれた
永松茂久さんの本。
(なんて言って、『人は話し方が〜』はまだ読んでおりません。また読んでみたいと思います。)
著者のお母さん、たつみさんの、
「喜ばれる人になりなさい」
という教えを中心に置きながら、
著者のこれまでの人生を語った本。
たつみさんのお人柄も、
著者の人生も、
本当に自由で。
よく進路とか人生とかで、
敷かれたレールを…みたいな表現があるけど、
この親子は、
大草原を思いのままに駆け抜けているような。
でも優しさと思いやりに溢れていて。
人を惹きつけるものがあるなと思います。
著者の他の本も読みたいなあと思いました。
*****
本の中で一番印象に残ったところ。
母たつみさんが、
子どものことで悩んでいる母親に言った言葉。
「私は子どもはいつか社会に返す存在だと思ってるのよ」
この章をざっくりまとめると、
子どもはいつか社会に返す存在なのだから、
自分の子だからと甘やかさない。
母親は口うるさくて当たり前だから、
何でもかんでもほめなくてはと思わなくていい。
たつみさん自身が心がけてきたのは
①子どものことで悩む時間があるなら、
自分の好きなことをやる時間に変える
②自分のご機嫌は自分でとる
③子どもを信じる
という感じ。
子育てをするようになって、
子どもをたくさんほめましょう
とか、
ほめるじゃなくて認めましょう
とか、
あれこれ情報は入ってきますが、
たつみさんのお話しぶりが、何だか痛快で◎
読んでる私が何だかスッキリ。
*****
本とは全然別のお話ですが、
社会に返す。
と聞いて、思い出したことがあります。
それは、
パピーウォーカー。
昔、ラブの贈りもの というドラマがありました。
パピーウォーカーとは、
盲導犬候補の子犬を、生後2ヶ月頃〜1歳頃まで、一般家庭で育てるボランティア。
パピー(子犬)は、人との関係づくりや家庭のルール等を、ここで学ぶ。
(日本盲導犬協会HPを参考にざっくりまとめました)
パピーウォーカーのこと、
全然詳しいわけではないのですが。
(詳しい方、思うところがあったらすみません)
本格的に訓練に入る前に、
一般家庭に身を置く、というのが興味深いなあと思っています。
その中でパピー(子犬)は、社会性や人間への信頼感を身につけていくそうです。
パピーにとって、
訓練の時期も、
その後盲導犬になって、目の見えない人を導いていく期間も、
どれももちろん大切だと思うのですが、
パピーウォーカーに育ててもらった期間。
本当にかけがえのない時間なんだろうなと、思いました。
話を人間に戻すと、
ほとんどの場合私たちは、
自分たちの遺伝子を継ぐ赤ちゃんを
お腹を痛めて産み、
自分たちで育てます。
なので、ともすると、
子どもを自分の所有物みたいに考えてしまったり、
所有物までいかずとも、自分の姿の投影みたいに思ったり、
子どもの成長(というか成果)を
自分の功績みたいに考えたり。
もちろん自分を含めて。
そういうことが起こりうると思っています。
でも、子どもは授かりもの、とよく言われます。
生物学的に、どうなれば受精卵ができて…
というのはあるけれど、
それでも、その小さな卵が誕生するかしないかは
もはや神の領域では?と、思ったりもします。
日々子どもたちを怒鳴りながら過ごしていると(笑)
すっかり忘れてしまうけれど、
子どもは天からの授かりもの。
授かりものを、大切に大切に育てている。
そう思うと、「社会に返す」という、
たつみさんの言葉が、また、しっくりくる。
(たつみさんの文脈とは全然違うけど)
社会に返すなんて言うと、
冷たい感じがするかもしれないけど、
子どもは、巣立った後にも、
いつでも帰る場所として、待っていられる。
おかえりと言える。
まだ小さな子どもの寝顔を見ながら、
そんなことを考えている、穏やかな朝です。
子どもたちが起きたらまた、
大声を出しながらドタバタするだろうし、
子どもたちが大きくなっていけば、
こんな綺麗事も言えないくらい
悩む日が来るかもしれないけど。
でも大丈夫。
…多分。笑
お読みいただきありがとうございます。
小さな幸せがあふれる毎日でありますように…☆