息をするように本を読む107〜深緑野分「戦場のコックたち」〜
昨年読んだ深緑野分著「ベルリンは晴れているか」。
これをまだお若い日本人の女性が書かれたということに驚いた。(当時深緑さんは35才)
深緑さんに興味が湧いて他の作品も読みたいなと思っていたとき、書店でこの本を見つけた。
「ベルリンは〜」は、第2次世界大戦でドイツの無条件降伏にともない連合国側に分割統治されていた1945年のベルリンが舞台で、主人公はドイツ人の少女。
一方、この「戦場のコックたち」は同時代の同舞台を、連合国側の目線から描いた作品だ。
主人公はテ