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ブランドガイドラインを制作しました
こんにちは、AKT広報部さとうです。
今回はデザイン領域やブランディングに関する話題です。
社内にデザイナーがいなかったり、デザイン業務の専任がいない場合に、自社におけるデザインの良し悪しはどのように決められるべきでしょうか?
クリエイティブごとの担当者や部長の一任で決めていいものでしょうか?
外注先のデザイナーの知見に依存しますか?
今日は、タイトルにもある『AKTブランドガイドライン』を制作した背景や想いについてまとめてみました。
▼私たちの会社について
自社におけるデザインの正解って何?
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ここでいう「自社におけるデザインの正解」とは、レイアウトデザインや色彩心理のようなテクニカルな話ではなく、自社らしいデザインを選択しコミュニケーションをとるための軸のことです。
デザインの重要度が低く、アウトプットできていればいいという状態を除き、担当者の好みや感覚的な判断だけでデザインを選ぶべきではありません。多数決で決定されていたとしても、素人による感覚的な判断の集合体を正しい選択とするのは安易な考えかたです。
自社らしいデザインの "らしさ" とは何でしょうか?
…それは「あなたの感想」ですか?( )
自社らしさを定義し発信する
「自社におけるデザインの正解」を選択するためには、先ず自社らしさを理解し定義する必要があります。
広報部としてブランディングを前進させるにあたり、ここ数年で様々なクリエイティブの整理を行い、改めて定義し、共通認識を持つための施策に注力しています。
AKTパーパス
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今年公開したパーパスは、自社のアイデンティティや存在意義のようなものを標語として掲げる施策です。社内外のステークホルダーに対して「AKTとはこういう会社です」と表明することで、会社の姿勢などに対する理解をより深めてもらいます。
パーパス選定のための社内ワークショップやアンケート、インタビューを通じてAKTらしさについて考える場を複数設定し、多くの社員に関わりを持ってもらいながら総意を得るステップを踏みました。
AKTブランデッドムービー
またパーパスの訴求を目的に、ブランデッドムービーを制作しました。
「独自の発想と挑戦で、社会を支える現場を支える」とはどういうことなのか。会社の変遷とともに社長や社員の声を介してこれらを表現しています。
自社らしさをデザイン化する
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「自社らしさのデザイン化」に関しては、素人が安易に踏み込める領域ではないため、担当者は窓口としてデザイナーと企業の真ん中に立ち、対話や情報提供を通じて自社らしさをできるだけ正しく伝達し、解釈の不一致を減らし、隙間を埋めていくコミュニケーションを繰り返すことで、これを実現させていきます。
順立てて行うのであれば、ベースとなるコーポレート・アイデンティティ(CI)やビジュアル・アイデンティティ(VI)の設計を先ず行い、そこで決定したルールに基づいてクリエイティブを進めていきます。
自社の場合は、先にHPやカタログなど目の前の改修業務があったため、CIをイメージしながらクリエイティブラインナップを拡げるということを同時並行で行いました。
(よって、各外注先のデザイナーたちと暗黙知的な共有はありましたが、明確化されたまとまった情報がない状況でした)
ブランドガイドライン制作
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今回のブランドガイドラインの目的は、今まで暗黙知的なコミュニケーションで進めていた各デザイナーとのやりとりを具体的なものにし、他の社員など第三者に対してもそれを簡潔に伝達できるツールを目指しており、「自社らしいデザインってつまりこういうこと」を再設計する作業でもあります。
AKTブランドガイドラインは、主にコーポレート・アイデンティティ(CI)の中の、とりわけビジュアル・アイデンティティ(VI)を簡潔にまとめたものとして約20ページのPDFを制作しました。
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今回はVol.1として必要最低限の情報をまとめており、ガチガチにルール化させたものではなく、基準となる指標=ガイドラインを「推奨」という言葉で整理しました。
なかでも特に強調したいのが「AKTが目指すデザイン表現について」(P2)です。デザインの根幹ともいえる部分を整理し明確化したことで、今後大きく逸れることがない判断軸として活用されることを願っています。
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おわりに
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このような施策を行うと『誰でも同じような選択ができる状態に向かうことは、オリジナリティが出せない面白くないこと』のようなネガティブなイメージを持たれることがあります。自由な選択や発想、個性が奪われると。
私自身は「自分のオリジナリティは自分が主語になる場で発信すればいいのでは」という意見ですが、「企業らしさという枠の中で、独自の発想で挑戦を行うこと」こそ、醍醐味であり面白さではないかと思います。
企業ブランディングを進めるにあたり、一貫性のある迷わないメッセージを発信し続けることは非常に重要です。ブランド名が隠れていても「AKTらしいですね」と言って頂けるようなブランディングを進めたいです。
今後は、イメージのコンポーネント化(素材集)や文章におけるトンマナ統一(文章表現の整理)などにおいても、何らかの手段を通じて前進させ、制作に携わる方が、迷わず、AKTらしい選択ができる状態を目指します。