#14 第2フェーズ抗がん剤治療1回目のはずだったのに・・・
アルコール不耐性の影響
私は、お酒が飲めません。
多くの人が飲むような弱目のカクテルなんかなら、2口くらい飲むと真っ赤になって頭が痛くなります。
ビールは飲んだことがありません。
注射や点滴の時の消毒も、アルコールを使わないようにしてもらっています。
よくあるアルコールの手指消毒もほぼしません。
この体質が、抗がん剤治療に影響があるなんて思いもしませんでした。
薬が使えない!
第二弾の抗がん剤治療では、「パクリタキセル」という薬を使うことになっていました。
事前の説明で、「パクリタキセル」にはアルコールが含まれているので、投薬日に自分で運転をしてこないようにと言われていました。
お酒を飲んだ状態と同じようになるということでした。
今日から第二弾開始!という日の採血の時のことです。
いつものように、手を温めながら看護師さんと薬について話しをしていました。
そこで、私のアルコールを受け付けない具合をたまたま話しました。
すると看護師さんに、「そのことを必ず先生に伝えてください!」と強めに言われました。
長い待ち時間を経て診察室に入った時に、看護師さんに言われた通りに先生に伝えました。
私:さっき看護師さんと話してて、先生に伝えてと言われたのですが、私、お酒飲めません。
先生:ビールだとどれくらい飲める?
私:ビール飲んだことないのでわかりません・・・
私:小さい缶のチューハイだったら、半分も飲めません。
先生:・・・
私:真っ赤になって頭が痛くなって吐くこともあります。
先生:・・・それはまずい。
先生:多分、今日から使う予定の薬を使うと、アレルギー反応が出るなぁ。
先生:うーん・・・使えないよねぇ・・・
先生:薬変えましょう。違う薬にしよう。
私:変えた薬も、使う予定だった薬と同じ効果がありますか・・・?
先生:それはあります。
先生:ただ、1度に3回分の量を点滴しないといけないんだよねぇ。
先生:量が多い分、副作用もきついかなぁ。でも仕方ない。
先生:今日、すぐには薬が用意できないので、skipだねぇ〜
私:・・・skip・・・
先生:1週間後にしましょう。
またまたskipが来ました。
今回は、薬が使えないパターンのskipでした。
スムーズに治療が進まないことはわかっていましたが、体調以外でも原因があるんだなぁと思いました。
長〜い時間待ったのに、数分の診察で今日は抗がん剤治療ができないことが決まりました。
なかなかこういう日もないので、帰りに母とランチをして帰りました。
やる気で病院に行っているので、拍子抜けしました。
「薬が合わない場合もある」と言われていたけど、投与する前から合わないこともあることにびっくりしました。
抗がん剤の種類
「薬が使えない」と言われると、ドキッとします。
「薬を変えて大丈夫なのか・・・」
「その薬で、同じ効果はあるのか」
「薬を変えたことで、良い結果を得られなかったらどうしよう・・・」
色々とよくないことを考えました。
「1つの薬が合わなくても、別の薬があるから安心して」と言われるけど、やっぱり不安でした。
現在、抗がん剤は150種類くらいあるそうです。
ものすごい種類です。
がんの種類によって使える抗がん剤は決まっているそうです。
たくさんあるとわかってはいても、自分ごとになると不安になります。
薬を変えたことが直接的な要因かどうかはわかりませんが、もしかしたらこの決定が術後の病理検査に影響があったのかもしれません。