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入園準備に、「手伝って」の言葉を教えてあげて欲しい話

【幼児さんになるご家庭へ向けてのお話です】

園へ入園することが、見えてきたご家庭は、きっと今頃、持ち物は何がいるだろうか。どうやって、時間をやりくりしようか。などなど、楽しみ半分、不安や心配半分で、色々考えていらっしゃるのではないかなぁ。と思います(^^)

園によって、説明会などで様々な心の準備や、物理的な準備物についてのお話があるのではないかな。と思います。

私も、過去保護者の方へ向けて、入園準備をお伝えすることがあり、そこで私が大切に伝えてきたことがあります。それは、
「手伝って」の言葉を教えてあげて欲しいという話です。

大好きなお家の方と離れて、不安がいっぱいでいつも出来ることが、出来ないなんてこともたくさんあります。

そんなとき、「出来ない」「困った」で固まってしまう姿も珍しくはありません。

保育者は、そんな子どもたちをしっかりと見守り、不安や、困っていないか、子どもたちを必死にサポートしています。

しかし、どうしても見逃してしまうことは、あるのです。
保育士1人に対して、お子さんを見れる人数が国の基準で決まっています。
年少では、保育士1人で子ども20人です。

この基準は15人に変わる予定ではありますが、まだハッキリと変わる日は決まっていません。
園によっては、設置基準より多い人数の保育士を設置している園もあります。

現実問題として、3歳児を20人、1人で見るためには、いくら気にかけていても、気付けないことがたくさん出てしまうのです。

そんなとき、「手伝って」という言葉を子ども自身が、知っているか知らないか。
使えるか使えないか。は、
子どもの不安を和らげるのに、とても大きな影響力を持つのです。

着替え、トイレ、持ち物。
様々な場面で「家とは違う」「分からない」が出てきても当然です。
もちろん、自分で問題なくやりきれる方が、安心して過ごせます。
しかし、多少不安があっても「手伝って」って言えばいいや。と子どもが思えれば、不安はかなり減ります。

家庭の中で例えば衣服の着脱を手伝うとき、すぐに手伝うのではなく、
「何て言うんだった?」「手伝って」「いいよ」「ここから自分で出来る?」
という、やり取りを繰り返し、「手伝って」の言葉を教えてあげて欲しいと思うのです。

入園してからの、子どもの安心が、大きく変わりますよ。

あとは、「困ったら先生いるから、大丈夫よ」と、安心させてあげてください。
「できないと、園に行けないよ!」と言うよりも、よっぽど出来ることが増えますよ(*^^*)

不安や心配はあって、当然です。でも、それを子どもに伝えても、不安が育つだけです。
一緒に荷物を、そろえるなどして、楽しみを1つずつ数えてみてくださいね(*^^*)



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