コロナ後、行事を復活させたい人たちと、絶対に復活させないで欲しい人たちと、お任せします。の人たちが、見事に3等分した状況で、子ども会の会長をした話
1.子ども会の会長になる
私が『子ども会会長』をやった年は、
コロナ自粛が解かれはじめ、様々な行事が
『新しい様式』として、再開する年でした。
それまで4年間ピタリと止まっていた行事。
コロナの間に子ども会加入者も明らかに減ったけれど、それでも80人以上いる子ども会。
子ども会行事が、多分5年ぶりに再開するぞ。となった新学期、もう5年前の常識は通用しないし、
そもそも5年前の『子ども会行事』を知っている(参加したことある)人は、ほとんど小学校を卒業してしまい、知っている人の方が、圧倒的に少数派になっていました。
2.それぞれの思惑
コロナ禍の中で、子どもの習い事を増やした家庭や、共働き家庭は明らかに増え、
『子ども会の役員』を負担に思う家庭がとても増えおり、
今年のやり方が、今後の子ども会の基準となることは明白で、
そういった意味で、保護者の関心もとても集めていたと思います。
子ども会の会長は、地域の人との会議などにも呼ばれました。
地域の会議は、自分の親世代くらいか、それより上の年齢層も多く、こちらはこちらで、
『今年はコロナ前に完全に戻すぞ!』と、意気込みがすごい。。。と、私は感じていました。
色んな思いの大人がいるのは当然で、
いいとか悪いとかではなく、いろんな温度があることをジリジリと感じていました。
3.保育士の性
ただ、保育士の性なのか。。
『いろんな思い』があることよりも、
『子ども会』なのに、
様々な論点が『子ども』ではなく、
『大人の事情』であるように感じ、
あまりにも『子ども』が置いてきぼりだと感じて、そこに私は苦しくなりました。
会長に決まったときに、幼稚園の先生っぽいことは、やらない。と決めていました。
『あんなこと出来ない』と思わせてしまったら、次年度以降の会長の成り手がいなくなるからです。
しかし、ちょっとだけマイルールを変更することにしました。
4.私のやったこと
行事などでは、幼稚園の先生っぽいことは、ほぼやらないけど…
プロとして『新しい様式』のシンプルで分かりやすい、真似しやすい大枠を作る。
直接的には言わないけれど、『子ども会は、子どものための会だよ』を感じられるようにすること。
に、意識を使うことにしました。
具体的には、
行事内容などを、【大人】ではなく、
【子ども】に伝えるようにすること。
行事などの連絡方法は変わっていません。でも、
対象者の意識が変わると、文章内容が変わってきます。
『○○を行います。』が、『○○をやりますと、お子さんにお伝えくださいね。』となるのです。
『過去と同じは出来ません。』が、『子どもたちの安全や、現在の状況を踏まえて検討し、子どもたちに投票をしてもらった結果、縮小して行うことにしました。子どもたちの、楽しい思い出としたいので、ご理解お願いします。』となるのです。
そんなこと。だけれど、
【そんなこと】をただひたすらに、地道に繰り返すと
いつの間にか、じわじわ広がり
『明るい未来の話』となるのです。
5.明るい未来の話
あれ程、行事を復活させないでくれ。と願っていた人たちも、
我が子が『行事に参加したい。』という声や、『楽しかった』と帰ってくる声に
耳を傾けてくれる人が増え、
年間4.5回しかない行事でしたが、付き添いで行事に参加してくださる、保護者の方々も会を重ねるごとに増え…
いつの間にか協力体制が厚くなり…
役員の成り手に困っていた子ども会でしたが、一年間を終える頃には、
こんなに子どもが楽しんでいるなら。
と、次年度役員希望してくれる人がすぐに集まり、役員決めは、なんと一瞬で終わりました🫢
細かいことをあげれば、もう少し色々意識したことはあるけれど、
またそれはいつか…☺
6.最後に
『色んな立場の人が、見つめる方向』を受け止め、一緒に向かう方向(子どもの喜ぶ顔が見たい)が分かれば
『明るい未来の話』は、
色んな立場の人とでも、一緒に出来ることを、私は知っているのです。