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【私見です】潜在保育士を、連れ戻す方法

日本の保育士は、国家資格です。
日本の幼稚園教諭は、教員免許です。

それでもパート時給は、最低賃金とほぼ同様です。


保育士や、学校の先生もそうかもしれません。一般企業と明らかに違うところは、クラスを持てば、3月までは、移動希望的な物はありません。

なんとか3月までは働き続けないと。と大体思い、苦しくなってしまっても、かなり無理して続けようとする人が多いと感じるのです。
少なくとも私自身がそうだったし、私のまわりにも沢山いました。

もちろん、苦しくなる職場ばかりではありません!福利厚生がしっかりして、人間関係も整っていて、居心地の良い職場もあります。

でも、人間だもの。合う・合わないはあるという話です。


合わない職場や、合わない人間関係を3月まで。と、頑張りすぎてしまったら、どうなるか。

苦しくなった結果、保育から離れたら、なかなか保育現場に戻れないのです。

戻ったら、またどれだけ苦しくても、3月まで続けなきゃ。と思うから。

結婚し、子育てし、親の介護が入り…と、
年齢が上がったり、家族が出来たりして、ライフステージが変わると、
自分の人生に、見通しが持てない時期がきます。

3月までやりきれるのか。

私のまわりにいる、保育を経験してきた人は、子どもや、保育を好きな人が多いです。


けれど、ライフステージが変わり、楽しかった記憶だけだったとしても、パートであっても、1年しばりで移動がないというプレッシャーは、無意識についてまわります。その結果、潜在保育士(資格はあるけど、保育の世界で働かない人)を選択する人も多いのです。

保育の世界へ戻ることが、かなりのハードルの高さがあり、私も過去かなり足踏みしました。


扶養の範囲内で働きたい。
と言うのは、私自身と、少なくとも私のまわりでは、不安の現れの言葉であることが殆どでした。

そして、どうせ扶養の範囲内ならと、同じ時給で、3月しばりで考えなくても大丈夫な世界を探す人も多いのです。

最低賃金とほぼ同じなので、見つけるのは、たやすかったりします。


日本の潜在保育士の数は、本当に多いのです。



保育の現場にいて思うことは、

潜在保育士対策は、

やれることは、まだたくさんある。
むしろ、まだ何もやってない。
嘆く前にやるべきことが、ある。


  • チーム保育を完全導入して、育児・介護などでも休みやすい環境を整える。

  • 職員への子育て支援を充実させて、学童期の子どもの長期連休、代休などを対応できるようにする。

  • 時給を中途半端ではなく、ガッツリ上げて、異業種ではまかなえない(国家資格に見合う)、時給にする。


保育経験もあり、ライフステージの変化や、異業種の仕事を通して、人生経験値の上がった潜在保育士を現場に引き入れてこそ
保護者が、安心して子どもを預けられると思うのです。


↑↑なぜ、こう感じるのか。それは、数年間かけて試行錯誤してきた中で、いまの所、たどり着いているロジックです。

改革好きな前園長のもと、

初めは扶養の範囲内から、複数担任という立場で。

必死に、、丁寧に、、無我夢中で、、
みんなで難しい条件の中、
やれるようにやってきたら
このロジックが出来てきました。

それはそれは、かなり身を削る作業でした。。

何度『もう…行けないかも。』と心折れたか、わかりません。。

当時書いた文が出てきました↓↓




園で働いていると、いろんなお子さん、
いろんなご家族に出会う。

独身の時も、一生懸命関わってきたつもりだったが、
子どもを産んで育ててみて、すごく視野が増えた。

「あの時、違う声をかけれたら良かった」
「あの時、あのお母さん大変だったのかな?」

そんなことも、たくさん思った。
でも、あれは、あの時の私の精一杯だった。
とも素直に思った。

だから、
「いまの私に出来る後悔しないこと」
を、いま丁寧にやっている。

すごく疲れるけど、すごくやりがいがある。

給料が伴わないとも、思う。
だから、正直いつまでやれるか分からない。

けど、

やり続けられるように、奮闘してくれてる人が私の回りに何人もいる。

それを私は知っているから、もう少し頑張る。





『チーム保育』、『保育士の子育て支援』の形が見えてからは、
これが新しい保育の常識になるのだろうな。
とも、思いました。


現場でかなり試行錯誤しながら実践し、作ってきたからこそ感じる、

『チーム保育の成功の鍵』と、『とても感謝された職員の子育て支援策』は、またいつか。





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