放課後等デイサービス『ぱぐ』が、発達障害の子ども達の支援に、演劇を活用する!
こんにちは、翼祈(たすき)です。
皆さんは演劇にどんなことを思いますか?
私は前は観劇をするのが好きだったので、演劇を観ると、笑顔や活力になれたり、充実感や多幸感に包まれていました。
そんな演劇ですが、発達障害の子ども達の支援に取り入れた放課後等デイサービスが茨城県にあります。
発達障害を抱えている子ども達の成長サポートに演劇を活かす茨城県内初の児童発達支援・放課後等デイサービス『ぱぐ』が2023年5月10日に、茨城県つくば市大角豆にオープンしました。
演劇の「聞く」「言う」「伝える」「覚える」などのエッセンスを、コミュニケーションのトレーニングに導入します。放課後等デイサービス『ぱぐ』を設立した合同会社「Project LIFE」の代表の男性は「10年間の俳優経験を活かしたいです」と笑顔を見せます。
今回は放課後デイサービス『ぱぐ』の取り組みを特集します。
放課後デイサービス『ぱぐ』の活動。
『Project LIFE』の代表の男性は茨城県かすみがうら市出身です。小学生の頃からアカペラやゴスペルを習い、高校時代にはロックバンドを結成していました。それから、シンガー・ソングライターを経て演劇の道へと進みました。土浦市の[劇団創造市場]に入団し、「演じることはコミュニケーションの1つだと思う様になりました」。東京都内にある小劇団で主人公役を勝ち取ったこともありました。
2019年、合同会社『Project LIFE』と同名の劇団を立ち上げました。土浦市内で演劇教室を週1回運営し、子ども達と親御さんらの演劇指導に当たっています。
しかし、翌年に始まったコロナ禍で生活が一変しました。仕事が全く入らない時期が続きましたが、ようやく放課後等デイサービスに働き口が見つかり、これが大きな分岐点となりました。
発達障害を抱えている子ども達の療育に「俳優として培った呼吸法や歩き方、ストレッチ、表現方法、人と人との距離の取り方が役立てる」と手応えを掴みました。
代表の男性自身も幼い家族を失った悲しい経験があって、「生きていく上でコミュニケーションが欠かせません。俳優経験を子ども達のために活かしたいと思いました」と一念発起しました。自ら放課後等デイサービスを設立するという大きな決断しました。
資金は、個人事業主として携帯電話販売で稼いだ融資と自己資金で賄けました。演劇を活かした療育の技術を深めるために、東京都豊島区にある日本演劇教育連盟の会員になりました。
デイサービスの職員には、以前の代表の男性の職場の児童発達管理責任者や保育士、児童支援員らを招待しました。放課後等デイサービスの名前は犬種のパグから冠しました。「子ども達にぴったりでしょ」と笑顔を見せました。
参考:演劇 療育に生かす 発達障害の子を支援 放課後等デイサービス、来月つくばに開所 東京新聞(2023年)
定員10人で、0歳児から高校3年生までを預かります。放課後等デイサービス『ぱぐ』の利用料金は世帯収入によって異なります。施設利用に関してのお問い合わせは、放課後等デイサービス『ぱぐ』=電話029(844)9626=まで。
私が考える演劇の概念
演劇はあくまで観る側でしたが、演劇はみんなと協力して、カンパニーを作り上げ、1つの作品を創り上げることで団結し、終わった後の達成感や幸福感、もうこのメンバーと作品ができないことの寂しさ、「またこのカンパニーで舞台に立ちたい!」という未来の約束も生まれるものだと思っています。
このカンパニーで舞台に立てる幸せと最終公演を迎えることの寂しさ、この両極端な感情があると思います。
そういう意味でも、実際に舞台に立ったことのある、代表の男性の放課後等デイサービス『ぱぐ』では、また得られるものが違うのかもしれませんね。
演技をすることで表現力やアイデア力、頭で考えてその場を対応する能力など、様々なものが身に付くと思います。
発達障害はみんな特性が違いますし、特性が違うからこそできる役も違うでしょうし、演劇を観るのが好きだった者としては、『ぱぐ』を応援したいですね。