玻璃金乃光景 06~10
※ カクヨムに投稿したものの転載です。
06.塊、紅、子供染みた遊びでも
それだけで良かったのだから、思い出して下さい。
幼少期の彼岸に繋がった精神世界だけで充たされるの。
若年性文化はほんとうに已めて、只のムダだから。
老害を振り翳すのと対になっているだけだよ。
虚無はほんとうに実在するの、神さまの意識はそれと同位なのだから。
闇黒に恋しなくても自身がそれそのものだと前にも言った筈だよ。
覚え立ての魔術命式では何処にも往けないとも喋りました。
子供染みている社会では何も掬えないから、ほんとうに子供に戻ってね。
邪魔臭いと思うかも知れないけれど、幼年時代を取戻して欲しい。
世界旅行も宇宙遊泳も精神文化も結構だけれど、結局は死に還るだけだから。
何回も繰り返すけれど恋愛や青春は意味がないのだから、
老年や大人時代に頼らなくても子供時代の利己主義だけで全てが終えられる。
亡くなる事だけを大事にして空に孵り裁かれ天に帰って欲しいな。
flower of lifeの実現が迫っている…。
07.脆弱な人間という存在は
死ぬ事でしか掬いがないなんて、そんな事を誰に言えるのでしょうか。
動物より昆虫よりも遥かに傷付き易く力も弱い存在が、
誰かと助け合う事でしか生きられないという、
そんなちっぽけな真実だけを守る為に終生、生きているのだという答えを。
抑々(そもそも)、結婚式に全てを捧げた処女も、
誰かを思うあまりに暴力的に変質してしまった人々も、
利他を望む代わりに天使的な運命を出来もしないと知らない理想主義者も、
帰一するのは根源の海のみであるとは、知らないでいて。
滑稽なのは貴方だけではなくて殆どの人々詰まり皆なのだから。
愚かなるのはあなたもそうで彼らだけではないのだから。
死ぬ事を望むのは単に苦しいからなだけなのが大半の自殺願望であります。
本当に消えたい人は誰にも何も言わずに魂を放散させて、主に戻ります。
コントロールパネルにアクセスしたら、悟りとは簡単ですね。
デフラグという最適化が幸福を齎すのなら、結局は死を望んではないのです。
太陽と月が浪漫チックに聞こえるのは実態を知らないからです。
異性や流行に落ち着いて分かった風を気取っても、空の浸食は孰れ起こります。
邪魔者でしかないあかりちゃんが誰もが望むアイドルになるのは、
疾うに起きた現実的事実であり、大衆に迎合するのはかみさまの想いなのです。
綺麗な女性が持て囃されるのは何時の時代でもそうで、
そうやって心の真実ー情や愛情、希望や夢、愛や理想が、
誰もが望む虚構の真理なのですね、なので問題はないのです。
08.終わらない夢でも
見続ける事が出来るのみで、ほんとうに終息しない訳ではないから。
命がある限り続いて行くとは綺麗事で、生命は限りのあるものだね。
昭和から平成へそして令和に換わっても、
時代精神の変化は意味のない流行に過ぎず、関わる者の愚鈍さを映すだけ。
興味津々な現代文明の遷移はただ只管に無用の建築物に過ぎない。
邪魔者を消す為に生きている彼らは、邪魔な要素とは自分自身だと気付かない。
子供から若者にそして大人になって、詰まらない欲望と傲慢さを身に着けるだけ。
汚物は自分の存在であり浄化する術を知りも持ちもしない彼らは滅びる。
行動中毒と感受依存症は落ち着かない不幸と問題のまやかしを産み出す。
不要な快楽と満足感に騙される人間達は愚かと言うのも聞き飽きましたね。
さぁ、全ての要素が出揃いました、放生も禁欲も共にあるのなら、
貴方達の情が本物かどうか、試させて貰いましょう。
09.足りないものなんて
簡単に手に入ってしまうと知ってね。
誰もが届かないものを望むけれど、足元の事を為すだけで充たされる。
そんな単純な生には皆満足出来ないで、それが原因で幸福を取り逃がす。
支配、操作、知性、大人、皮肉、弱肉強食、自然淘汰、生存競争。
そんな馬鹿なものを格好良いと思う程に若くも子供でもない。
放埓が良いと思うね、例え仮の考えや方式に過ぎなくても素敵だね。
放縦が足りないものを見付けて補填して呉れるのだから。
自我の作用から為されている事だとしても方便として適正です。
落ち着かない多動性は逆手に取ってclearの材料にしようかな。
子供っぽい所や幼く見えるあなたが好きなんだよ。
究極の魔法なんてものは基礎の積み重ねで成り立つものなんだ。
基本さえ押さえて置けば何だって出来るって知って欲しい。
強張る恐怖と貫く快感は何処までも自らに続く道である。
下らないものばかりを欲望する君はチェスの駒に過ぎない。
自分の欲望に騙されて操り人形になっているだけさ。
覚え立ての武術でどこまで往けるか見て遣ろうじゃないの。
10.詰まり全ては"ほんとう"なのだと
そう言いたいのですね、賛同します。
けれどもあなた達の真善美を求める気持ちがどうして皮肉られるのか、
それを考えてみた事はあるのでしょうか。
素直に良きを思うのなら反感を喰う訳はないのです。
そこにあなた達の欠落が大いに関わっていますよ。
知らない事を知った風に言うこと、出来もしない事も出来るかの様に言うこと、
有りもしないことを在るかの様に吹聴すること、皆あなた達の仕業です。
誰でも限界はありますがそこを認めてから無限に向かいますよね。
あなた達にはそれがないのです、ありもしないことをあるかの様に言っている。
「この人は作っている」、そうあなた達は言われましたよね。
そう、そう言われたのはあなた達なのですよ、彼がそんなことを言われない。
自分達の傲慢で浅はかな物の見方が一体に何に起因するのかを見てください。
そこから"ほんとう"の意味での成熟は始まりますよ。