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コーヒー手作り体験 -その1杯ができるまで-


会場はどんな場所だろう

場所は、立川のとなり駅にある「西国立」駅。改札は上り線のホーム側にしかないので、一度階段を上がらなくてはならない。何だか田舎の駅に降り立ってしまったかのような不思議な感覚に包まれる。でも何だろう、このどこか懐かしい感じと安心する風景。

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駅から歩いて5分ほど、住宅街の一角に会場が見えた。アプローチ部には、木材や大工道具が置いてあったり。職人さんらしき人も出入りしている建設会社さん。本当にここがイベント会場であっているのだろうか?と半信半疑で中に入ってみると、そのギャップに驚かされる。木を基調とした内装にほっこりしながらも、モルタルの床やバーカウンター、ベンチシート、会議スペースなど、バリエーション豊かな空間になっている。座る場所や使う人の用途によってシチュエーションを選ばない面白い内装になっている。さすが建設会社さんだと感心しながら受け付けを済ませ、少しソワソワした状態で席に着いた。

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「Itteki(KOMOREBINOOK)」×「akarink」企画の『立川での暮らしを豊かにするための講座』。お家でのコーヒー時間を豊かにするための講座。いつも飲んでいるカップ1杯のコーヒーが出来上がるまでの工程を、参加者とともにワイワイと一緒に体験していくプログラム。少人数制で進むので、都度質問を解消しながら、講師と会話をしながら進んでいくようなプログラムです。

まずは座学から

講師の堀内さんは、344coffeeとしてコーヒー豆の販売を行いながら、毎週木曜日に深大寺でカフェをOPENされている。大切にしているのは、安心・安全、何より美味しいコーヒーを提供すること。そんな堀内さんの包容力とやさしいコーヒーに癒されに来る常連さんが多くいらっしゃる。今日も、そんな柔らかな空気感の中、コーヒーセミナーは始まりました。

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堀内「今日はマニアックなコーヒーの知識をお話しする感じの内容ではありません(笑)安全な食に関心が高まっていますが、コーヒーも同じだと考えていて。私の大切にしている、安全安心なコーヒーのお話を交えながら進めていけたらと考えています。」

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原料となるコーヒーの栽培について、収穫後の処理・精製方法についての話。焼く前の「生豆」の選別(≒ピッキング)の話など、基本的な部分のお話を柔らかくお話し頂いた。安全でクリアな味にするために、どんな豆を使うか、そしてダメ豆と呼ばれる不純物を取り除くことが重要となるとのことだった。どんな豆が駄目なの?という疑問にも、サンプルをつくってくださっていたので、それを手元に実物を見ながら解説頂いた。

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「最初に傷んでいる≒ダメ豆のピッキングを時間をかけて真面目にやっていくと、約1割くらいはここで捨てることになります。コーヒー屋さんからしたらロスですよね。でも、ここでしっかりと取り除いておくことが安全で美味しいコーヒーに繋がっていきます。」

コーヒー焙煎初体験

さて、座学はここまで。お次は、ガレージスペース(屋外)へ移動して「手網によるコーヒー焙煎」の体験です。ここでは、2人1組になって約20分間、豆の入った網を火のうえで振り続けていきます。ある意味、筋トレです(笑) 参加者の皆さんもヒーヒー言いながらも、楽しそうに網を振り続けます。

「五感を使ってコーヒーと繋がってください。香り、音、色の変化、手に伝わる感触など。目の前のコーヒーの変化に注意を配ってくださいね。」

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辺りは、豆の焼ける香ばしいかおりが立ち昇ります。交代で網を振り続けていると不思議なもので、どんどんと一体感が生まれてきます。自然と参加者同士で自己紹介が始まったり、コーヒー豆の変化に一喜一憂する姿が見られました。なかなか色の変わらない、爆ぜてくれない豆がやっとハジけたときは、一斉に歓喜が沸き上がったほどです(笑)

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このあと再び室内に戻り、ドリップ講習を経過し、約1.5時間のプログラムを終えました。自分の目の前に出されるコーヒーがどの様な過程を経てつくられているのかを実際に体験する。「これを機に、少しでもコーヒーに関心をもって、少しでも好きになるキッカケになってくれたら幸いです」。

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参加者の声

・いつも飲んでいるコーヒーと全く違う。ただただ美味しいです。
・日常で飲んでいるのはチェーン店のコーヒーくらいでした。こんなに味が違うなんて驚きでした。
・コーヒーの奥深さを知りました。もっと知りたいと思えました。

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体験型学習のカタチ

今回の様に、五感全てを総動員して得られる経験は、この上ない学びの場となると思っています。akarinkの開催するセミナーの心地よさは、きっと人、場所、自身の感覚に触れる時間などの融合がそうさせるのだと思います。

少人数制だから心理的に安心して参加できるし、一人一人としっかりと向き合って進めていける。参加者が安心して参加できて、満足して帰っていただくことは大前提として。講師をプロデュースする立場でもあると思っていますので、講師自身の価値や満足感も大切にしていきたいと思っています。

ほっこりした空気感、大人の学び場、サードプレイスとしての場作りを「akarink」は、これからも行っていく。


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