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紙とWEBで考え方が違う料理名【ひとり編集後記】20250227号

料理の企画やコンテンツ制作に関わることであれば、紙もWEBも問わず対応しています。
どちらも編集で心がけることの本質は変わらないのですが、いくつか注力ポイントが違うことがあります。

その中のひとつが、料理名の付け方です。

例えば、「白菜としょうがのスープ」という料理があったとします。
紙媒体であれば、ページのレイアウトやデザインを考慮するとあまり長い料理名は付けられないし、シンプルでわかりやすいものが好ましいので、私ならこのまま「白菜としょうがのスープ」を採用します。
そのかわり、コピーなどで料理の特徴(味や作り方の注目ポイントや、誰がどんなシーンで作るのにピッタリな料理か)をキャッチーにまとめます。

以前私が作った誌面の一部。シンプルでコンパクトなレシピ名の方が誌面の中で目立たせやすい。かつ、写真と重ねて使えるなどデザインの融通もきかせやすい。

一方、WEBであれば、料理名がタイトルタグやh1タグになることを踏まえると、料理名には検索されやすいキーワードやターゲットを匂わせるフレーズを盛り込みたくなります。
キーワードの位置はできるだけ前半に、文字数は30~32字が妥当。
となれば、こんな感じでしょうか。
「旬の白菜で【簡単】煮込み時間5分で作れる白菜としょうがのスープ」

カギカッコなどの記号を使って強調したり雰囲気を出したりするのもWEBならではの技法だと思います。
料理名の役割が違うので、同じ料理でも紙とWEBで料理名はこんなに違うんですよね。

もともと紙媒体の仕事が中心だったので、WEBの仕事が増えてきたときに、WEBで好まれる独特な料理名に違和感がありました。
でも、今はむしろ、どうやったら検索されやすいか、料理名だけで引き付けるかを考えて料理名を生み出すのが楽しくてたまらないです。

今日はずっとWEBコンテンツの制作に没頭していて、まさに料理名をどうするかうんうん考えていた1日。
メーカータイアップ企画だったからなお難しい。
広告っぽくならないように、でも製品の訴求はしたい…。

頭を使うと甘いものが欲しくなりますよね。
今日のおやつはこちらでした。

食べたのは1個だけ!

埼玉銘菓十万石饅頭は知っていたけど、十万石あんぱんは知らなかった!
わりと大きくて、こしあんがぎっしり。
酒蒸し饅頭みたいでおいしかったです。

さて、明日は紙媒体どっぷりの日。
大好きな乾物企画が通ったのでどんな構成にするか詰めていきます。
ラフひかなくちゃ。
この作業は紙媒体ならではだなぁ。
ワクワクする作業です。
この話もまたいつかまとめてみよう。


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