マイナス思考にしないともたない

プラス思考、マイナス思考とありますが、どっちがいいのでしょうか？
プラス思考は前向きになれていいと言います。
マイナス思考は最悪を考えることでそれを回避できていいと言います。
両方にいい面はあります。

僕の考えはマイナス思考にしないとやってけないといった感じです。

僕は本当はプラス思考です。
それをあえてマイナス思考にしています。
なので本当はプラス思考です。
いや、プラス思考とはちょっと違うかもしれません。

僕は妄想をよくします。
何か物事があったら、そこから妄想していろいろ考えてしまいます。
それが実に自分の都合の良いように妄想は膨らみます。

例えば、家に何か配達が届きます。
「え？何だろう？」と思います。
ここまでは事実です。

ここから妄想が始まります。

何も頼んでないはずなのに。
もしかしたら何かのゲームへの招待状かもしれない。
そういえば、さっきの配達人いつも違う人だった。

届いた封筒にはこう書いてあった。

「中に書いてある場所に来い。しかしこの封筒を開けると爆発する」

試されている。
僕は、なるほどと唸らせるなんかうまいことをやって、その場所に行きました。
そこには同じような人達が10人ほど。
そこから騙し合いのデスゲームが始まります。

というように、プラス思考といいますか楽しそうなファンタジーです。
恐らくこんなことは起こりません。
ただ想像してしまうと、もしかしたら本当にと期待はしてしまうのです。

しかし実際は、Amazonからカビキラーが届いただけです。

普通なら「カビキラー来た」です。
でも妄想がワクワクし過ぎて、「何だカビキラーかよ！」です。
何で注文したカビキラーが届いて落ちこまなきゃいけないのでしょうか？

そんなある日、妄想がいけないんだと思いました。
しかし、妄想は止められません。
だからマイナスに妄想することに決めました。
そうしたら辛くないんじゃないか？

なので「中に書いてある場所に来い。しかしこの封筒を開けると爆発する」と書いてある。

僕は爆発を恐れて開けられない。

それから50年。
封筒を目の前に部屋の隅で震えている。

もうどうせあと少しで寿命で死ぬ。
だったら爆発で死んでも同じ。
僕は思い切って封筒を開けた。

爆発した。

ハッと思う。
あれ？僕は生きている。
爆発は夢だったのか？
どちらにせよ、僕は生きている。よかった。

そしてインターホンがなる。
配達人はあの封筒を持っている。

というように妄想を訂正するようにしました。

そして現実ではカビキラーが届く。
「よかった。カビキラーか」となります。

そんな感じで僕はプラス思考を訂正してマイナス思考にしています。