見出し画像

第2回:ボードゲームの進捗

こんにちは。
同人ボドゲサークルあかねさすの蒼樹ともです。

今回のnoteでは、前回紹介した新作ボードゲーム『Lyabi』の製作進捗についてお話をしていきたいと思います。

はじめに

どんな形でリリースしたいのか

進捗についてお話をしたいと書きましたが、そもそも、どの状態をもって完成とするのかをお話しなければ全容が掴めません。
ボードゲームの完成の形といっても様々な種類があります。

・個人的に楽しめるボードゲームを作成したい
・趣味の範囲で"作る"という過程を楽しみたい
・本格的な商品として、お客様向けに発売したい

などなど。
個人的に楽しむ分で良いのなら、多少のバグや不確定要素があった際にも、製作者本人がそれを良しとすれば完成です。

例えばカードゲームにおいて、
「面白いゲームがプレイ出来ればそれで良い、デザインや素材にはこだわらない」
ということでしたら、

・カードデザインはテキストだけが連ねられている
・カードの素材は家庭用プリンタで印刷された厚紙を使用している

というような形を完成形としても問題はないわけです。
ユーザビリティを考慮する必要もありません。

では、同人ボドゲサークルあかねさすの目指す完成形とはどこに当たるのか。

それはやはり、
数あるボードゲーム作品の一つとして、商品として『Lyabi』を世間に販売していきたい
というところになります。

それはつまり、ゲームの面白さはもちろん、あらゆる面でのユーザビリティの考慮が必要になります。

ボードゲームにおけるユーザビリティ

世の中にボードゲームは多数ありますが、特に我々が今回発表するボードゲームはデッキビルド型2人対戦カードゲームとなる予定です。
当然、複数のカードが登場するわけですが、この時、ユーザビリティを考慮するなら、どのような配慮が必要か、いくつかを列挙してみます。

・取扱いやすいカード素材
・見やすいカードデザイン
・目につきやすいく、ゲーム性が伝わりやすいパッケージデザイン
・ゲームの進行を妨げる不具合、不確定要素の排斥
・ルール説明書の準備
・ゲームプレイに必要なスペースへの配慮
・ゲームルール全体に中弛みが発生しないかの調整
・適正価格である

などなど。
パッと出てくるだけでも上記の通り。
細かいところで言えばまだまだ出てきますが、ひとまずは、これらを考えさえすれば最低限のユーザビリティは考慮されていると言えるのではないでしょうか。

先程列挙したものを順番に見ていきましょう。


「取扱いやすいカード素材」

これは絶対条件の一つとも言えるでしょう。
店頭に販売されているカードゲームを購入したとします。
いざ封を開封して、中身を取り出してみたら、ペラペラのプリンタ用紙に印刷されたカードが出てきた、なんてことでは話になりません。
ゲームプレイもし難いに決まっています。
かと言って、硬くて分厚すぎるような素材でも、カードを重ねると持ちにくくなるという欠点があります。
そのルールに最も適した素材を入念に考えるのとが大事だと言えるでしょう。
あまり高価な素材を使えば、製作コストが上がる分、どうしても販売コストも上がってしまいます。


「見やすいカードデザイン」

これは先ほども書きましたね。
いざゲームをプレイ際、テキストだけのカード群を見ていても、全て同じに見えてしまい、ゲーム進行の大きな妨げとなります。
カード1つ1つをしっかりと区別できるようなデザインの工夫が必要です。

・カード枠全体の色を種別ごとに変える
・イラストをつけて視覚的にテキスト内容と結びつきやすくする
・テキストのサイズは大きすぎず、小さすぎず

といった工夫を凝らすことが、カードデザインにおけるユーザビリティへの配慮に繋がるでしょう。


「目につきやすいく、ゲーム性が伝わりやすいパッケージデザイン」

私たちはこれから、このゲームを販売するにあたって様々なメディア・SNSを用いて広報活動を行っていく予定です。
その際、パッケージデザインというものは、いわばそのゲーム自体を象徴するアイコンにもなります。
もしもあなたが『Lyabi』に興味を持ってくださったとして、さあ買いにいこう!ということで店頭に来たとします。
その場合に、多数並ぶゲームの中から、あなたはこのアイコンを頼りにして、我々のゲームを見つけるわけです。


「ゲームの進行を妨げる不具合、不確定要素の排斥」

ゲームが複雑になるにつれて、不具合や不確定要素といったものが多くなります。
「あれ、カードAとカードBを同時に使った場合の裁定はどうなるんだろう」といったことは、様々なカードゲームのプレイ中によく見られる光景ですが、これが解決しない限りは、ゲームの進行は中断されたままになってしまいます。
曖昧処理で無理やり進行することも可能ですが、ゲームが持つ本来の面白みからは離れてしまうことでしょう。
可能な限り起こりうる不具合や不確定要素を想定し、排斥する必要があります。
そのためにはやはり、テストプレイを何度も繰り返すことが重要となるのでしょう。


「ルール説明書の準備」

これがなくてはそもそもルールの詳細を理解することが出来ませんので、絶対必須となります。
先ほどの「不具合や不確定要素」を解消するには良いツールになるのではないでしょうか。


・ルール全体の流れを理解しながら、細かい部分を確認できる構成
・読みやすい文章、文字の大きさ
・図を用いた解説

などに配慮することで、ユーザビリティに適した説明書が出来上がるはずです。


「ゲームプレイに必要なスペースへの配慮」

ボードゲームをプレイする際は、購入したユーザーが"どこで"ゲームの内容物を広げるのかを考慮する必要があります。
体育館いっぱいを広く使うような規模のボードゲームは一般のユーザーには遊べませんし、もしそのような規模を必要とする場合は必ず分かりやすい形で説明書きを行う必要があるでしょう。


「ゲームルール全体に中弛みが発生しないかの調整」

これはテストプレイを行ううちに感じるかもしれませんが、ルールの完成度が低い場合に「時間はかかるのに、ゲームの戦況自体はあまり動かない」というような状態になることがあります。
通常、ゲームの面白さを損ないがちになりますので、ルールを見直しながら解消に努める必要があるでしょう。


「適正価格である」

これも絶対必須です。
常に市場調査を行い、お客様視点で「このゲームの面白さなら何円までなら購入する」だろうと常に考えながら適正価格を調整します。
製造工程・製造素材は適性価格に見合ったものを選ぶ必要があります。


いかがだったでしょうか。
これまでのものはあくまでもあかねさすの蒼樹ともの主張・主義であるということを大前提にしたうえのものだということをご承知おきください。

進捗具合はどうなのか

先ほどまでの話を前提としたうえで、今現在の我々のゲームの進捗はどうなのかをお話ししていきます。

  • パッケージデザインは完成している

  • カードデザインは完成している

  • ゲームルールは完成している

  • 専用Webサイトの準備は完成している

  • テストプレイも何度も出来ている

  • 想定される不具合はおよそ解消できた

  • 販売価格は設定できた

  • 使用する素材は決定できた

上記内容がすべて、作業が完了した状態となり、次に挙げる内容が、まだ完了していないものになります。

  • クラウドファンディング掲載用の画像が未完成

  • クラウドファンディング掲載テキストが未完成

  • 紹介PVが未完成

  • ルール説明書が仮完成

  • 商品未製造

  • 販売ルートが曖昧

というような進捗具合です。

さいごに

商品実現化までもうあと少しですが、そのあと少しがなかなか遠い。
ですが確実に前へと進んでいます。

是非とも応援の程をよろしくお願いいたします。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集