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「八月の銀の雪」科学とロマンに生きる人々の ひたむきさに 救われていく

好きな作品に出会う時
読み始めから嬉しくなる。

わかりやすい
地に足がついているって
こういう事をいうのだろうか。

専門分野を織り込んだ作品なのに 浮かれてない
独りよがりではない。

そして 情緒がある

すんなり入ってくる。
言葉が 自分の中心に
静かに降り積もっていくのがわかる。

コンビニのベトナム人店員が就活連敗中の理系大学生に見せた驚きの姿、シングルマザーが聞いた深海の話、原発の下請け会社を辞めて一人旅する男…。科学の揺るぎない真実が人知れず傷ついた心を救う5篇の物語を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】

20代の記憶に一気に引き戻される。

サイエンスもロマンだ と感じた
ジョディーフォスター主演の「コンタクト」を
観た時に。

内容紹介

それは、宇宙の声からはじまった。

電波天文学者エリナー"エリー"・アロウェイ博士は、幼い頃からある答えを求めて続けてきた。「なぜ、我々はここにいるのか。我々はいったい何者なのか」。やがて、そんな彼女の願いが本当に天に届いたかのように、そのメッセージは宇宙から送られてきた。科学者として、女性として、人間として、エリーはたった一人でそのメッセージに答える決心をする。
大宇宙を舞台に、人間の存在について考える、人間のための物語。原作はカール・セーガンのベストセラー小説。

作品紹介ページより

この映画はわたしの人生観に
大きく影響を与えた作品の一つ。

すべては同じところに向かっているのかも。

この頃 まだまだ未知の世界、
解明されていないことが たくさんあり
知るもの、見るもの 衝撃的だった。


「八月の銀の雪」は
それに近いものがある。

わからないことがまだまだあるし、
こんなことまでわかるんだーってことまで。

地球はステキだな、と思う。


普段通りの自分の生活では
知る機会のないことや
通りすぎてしまう疑問

そんな日常で
出会えた本。

新鮮だった。


小学校の授業って
貴重な体験の時間だったんだなーって
今更思う。

興味がなく
ぼーーっとしてたわ

学生時代 苦手だった 理数系授業

これは何かの役に立つのだろうか
私の人生には関係ないや
なんて思っていた 先の先の
ずーっと先に
私は知ることになる。

学ぶ楽しさを。

理数系?文系?とか
精神世界?物質世界?

狭い くくり だったなー、わたし。
(くくり方は様々諸説ありますが)

アート(人間がつくったもの)
サイエンス(人間以外がつくったもの)
それくらいの 「くくり」で
生きていく楽しさ。

地球や空、海、大地や鳥などの
壮大な物語と
科学の真実と ロマンに生きる人々の
ひたむきさに
知らず知らずに 救われていく人々。

5つの短編 どれもいい

とても好き


伊予原 新さんの作品は「八月の銀の雪」が
初読みだが

前作の「月まで三キロ」は
ラジオの「オススメ本紹介」で聞いて
発売時に購入していたのに 読めずにいた。

とても 楽しみだ。



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空花月湖
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