【保存版】東大卒が書いた最強の英語攻略法Vol.3<構文・解釈力編>
こんにちは、岩崎令と申します。
「英語の勉強をしているのに努力の割に成果が伸びない」「TOEICの対策をしようとして本屋に行ったけれど、本が多すぎてどの本がよいかわからない」といったことはありませんか。英語力を効果的に伸ばすためには、良い参考書を正しい使い方で基礎固めから取り組むことです。
私は、学生時代に難関大受験で有名な会社で延べ5千人の学習相談を行った経験を活かし、ブログや本でありがちな独りよがりな勉強法ではなく、勉強嫌いでも取り組みやすく、かつ東大合格者だから知っている効率的な勉強法を提案しています。
第1弾の英単語編と第2弾の英文法編を読まれていない方は、ぜひ下記から先にご覧ください。
英語力の「7つの力」
いつも記事の冒頭で述べていますが、よく英語は4技能があると言われ、Reading/Writing/Listening/Speakingに分けられます。
私はこの4技能の前提として、3つの基礎力があると考えており、それは「単語力」「文法力」「構文・解釈力」だと考えています。
リストアップをすると下記のとおり、英語マスターになるには7つの力が必要です。
1.単語力(基礎)
2.文法力(基礎)
3.構文・解釈力(基礎)
4.読解・要約力(Reading)
5.作文力(Writing)
6.聴解力(Listening)
7.会話力(Speaking)
今回はこのうち、3つ目の構文・解釈力に絞っています。
和訳についても今回この記事で触れています。
英語の基礎固めのラストです。
構文・解釈力を習得すれば英語が理解できる!
構文・解釈力とは「単語と文法知識を使って英語を理解する力」です。つまり、基礎中の基礎である単語と文法を使って、英語の知識の運用を行うということです。簡単にいえば、知識を使えるようにすることです。
具体的には下記の東大の過去問で説明しましょう。和訳問題の抜粋です。
Loneliness is emotionally and even physically painful, born from a lack of warmth in early childhood, when we need it most.(東京大学 2017年 英語4B(1))
訓練をしていないと何を言っているのかわけわからないと思います。しかし、例えば文をスラッシュで区切りつつ、英文の構造を把握して意味を解釈する訓練をするとスムーズに英文を読めるようになります。例えば次のように区切ってみましょう。「チャンク読み」を唱えている参考書はやたら区切っててもはや区切る意味がないきらいがありますが、私の感覚では下記くらいで区切るのが解釈上はちょうどよいと思います。
Loneliness / is / emotionally and even physically / painful, / born from a lack of warmth / in early childhood,/ when we need it most.
そしてまずは、単語です。この問題は難しい単語はありませんのでシス単をやっていれば問題ないでしょう。この問題で出題者が確認しているのは単語力ではなく、英語読解で重要な文型の理解で、節がどのようにかかっているのか聞いています。
主語と述語の把握が最初です。すると、主文の主語(S)は"Loneliness"(孤独)で、動詞(V)は"is"でシンプルです。"emotionally"と"physically"は品詞は見てのごとく同じで共に副詞として形容詞"painful"にかかります。"even"は直後の語を強調するので"physically"にかかります。
次に"born"は"bear"の過去分詞なので、文法で習った分詞構文と理解してもいいですし、そのまま"is"からつながって読んでも理解は間違いありません。また、when節の中に"it"がありますが、原則として直前の名詞を指すので"warmth"となることがヒントになり、when節は関係副詞としてbornから始まる節にかかることがわかります。
ここで文法用語が出てきてわからないと思う方もいるかもしれません。一応、ここでは文法用語を使って説明しましたが、分詞構文とか関係副詞とかいう文法用語は知っておくと理解がスムーズで文法事項を調べるときに役に立つことはありますが、別に文法用語を知らなくてもどこに文がかかるのかなどの文構造がわかれば、解釈や和訳上は十分に対応可能です。というか、文法用語を知らずに難関大の英語試験で合格点を取る人やTOEICで高得点を取る人は少なくありません。
さて最後に、和訳としては、和訳問題のテクニック(というか作法や原則)を使って、主語を明示しつつ、上記の解釈を理解していることを採点者に伝わるように、後ろから訳していくと下記の解答ができあがります。
孤独は、温もりを最も必要とする、幼少期の温もりの欠如によって生まれ、感情的にも身体的にさえも苦痛である。
和訳問題でなければ、日本語に変換して意味を解釈・理解する必要はなく、英語を英語のまま読んで直接的に意味を解釈・理解できれば十分です。あえて、脳内の理解を説明すると次のようになり、上記のような細かな解釈はする必要もなく、なんとなくでも理解できれば普段は十分です。
孤独は、感情的にも身体的にさえも苦痛であって/幼少期の温もりの欠如によって生まれ/そのとき温もりは最も必要とされる。
たまに和訳は英語学習において間違ったやり方だというのは、上記のように英語を英語のまま理解すれば英語は十分であって、日本語を通じて英語を理解することで理解が複雑になって英語を英語のまま理解することに反するという考えがあると思われます。
私も別に英語を英語のまま理解できればそれに越したことはないと思っており基本的には同感ですが、日本語を母語とする日本人としては、第2言語を学ぶ際に日本語を通して理解を深めることは無駄ではなく、時間はかかるものの正確な英語の理解においては役に立つものとも思っています。大した知識がないのに英語を英語のまま理解すると、勘違いが多発してしまい、間違った英語を使い続けてしまう恐れがあるからです。
おすすめの参考書と使い方
それでは、英文解釈・構文力の基礎力を身につけるための、おすすめの参考書と使い方を紹介します。和訳の問題集についても、本記事で紹介しております。
解釈力は単語力と文法力を運用する基礎力の中でもレベルの高い力です。なので、単語力と文法力を鍛えてから臨むようにしてください。単語も文法もボロボロだと歯が立たないと思います。
解釈・構文力を鍛える一般・社会人向けの参考書はなく、TOEICにおいても軽視(というか無視)されているもので、大学受験のときにしっかりやっていなくて、TOEICでつまずきやすいポイントです。大学受験生でなくても、大学受験用の参考書の活用をおすすめします。
最後までお読みくださり、誠にありがとうございます。よろしければ、スキ&フォローしてくださると嬉しいです。またどうぞよろしくお願いいたします。