赤松隆一郎(アンチモン)
コロナでの自粛期間を経て4年ぶりに現地開催された音楽フェス「ごごしま音楽プール」。再開に至るまでのこと、準備〜本番当日の様子、これからのことなどをテキストと写真でお届けします。
久しぶりにソロのライブが決まりました。 10月26日(土) @ 代官山「晴れたら空に豆まいて」。 アンチモンのライブでも何度かお世話になっている 音よし、雰囲気よし、の素敵な空間です。 そして、これまた久しぶりに、フルバンド編成で ばーん!と音を出します。 ここ数年、アコースティックやソロの弾き語りで ライブをやっていた反動でしょうか、 バンドで演奏したいな、と思いまして。 最新アルバム「祝祭」からの曲はもちろん、 20年前にリリースした1stアルバムからも 今、自分がこれ
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しあわせでしたか? 大きな拍手の中、高野寛さんのライブが終わった。太陽が山の向こう側に隠れる。日陰がプールの水色を少し濃くした。あとは出演者全員でのセッション1曲を残すのみだ。高野さんに呼び入れてもらって、奇妙さんとわれわれアンチモンも再びステージへと向かう。笑顔で迎えてくれるお客さんたち。 ギターのセッティングをしている間、高野さんから「赤松さん、何かしゃべって」と言われた僕は、何も話す言葉を用意していなかった。用意することができなかったのだ。その理由はここに至るまでの
# 1 ごごしま太鼓クラブ 「奏」 12:00ちょうど。ライブ開演を告げるチャイム鳴る。会場はプールサイドまで、約300席が埋まった。満員御礼。いよいよ演奏開始。オープニングアクトは、ごごしま太鼓クラブ 「奏」(かなで)。 興居島で「太鼓を打ちたい!」という気持ちにあふれる人たちが集った和太鼓チーム。最近は市内から船で渡って練習に参加するメンバーも。島に古くから受け継がれている「船踊り」のリズムを原曲としながら、かつて瀬戸内海で活躍した水軍の戦いを和太鼓で表現した「伊豫
08:00 am 本番当日。8時過ぎに、メンバーが島に借りている家の2階で目が覚めた。階下へ降りると誰もいない。一緒に泊まっていた徳永や矢野、PAスタッフの勝間田さんらは、早朝から最後の準備のためにすでに会場にいる。(それもあって前日から島の家に泊まっている)毎年、当日の朝はみんな僕を起こさないで出ていく。「当日くらいはちゃんと出演者として扱うけん、ゆっくり寝とけ。現場のことはまかせといたらええ」という徳永が全体の指揮を取る。二度寝するほどでもないしなあ、とコーヒーを入れて
「思いとどまれないですか?」 長い沈黙のあと、藤内さんの口から出た言葉に、僕は驚いた。「・・え?」藤内さんが続ける。ごごプー(ごごしま音楽プールのこと)をいま終わらせるのは惜しい。このフェスには他のイベントにはない不思議な引力がある。島の人たちからも、「今年はごごプーはやらんの?」 と開催を待つ声も出るようになった。7年やって、やっとここまで来たんでしょう? 今、終わってはいけないと思います。プールの損傷は補修すればまだなんとかなるはず。問題はむしろ人なんでしょう?メンバ
まかせた。 まかせとけ。 5月13日のプール掃除を終えてから本番前日の6月3日までの間、メンバーと直接会うことはなく連絡手段はメールやラインであることに変わりはなかったけれど、僕の中では変化があった。送られてくるメッセージの文字を読むと、プール掃除の時に交わしていたメンバーたちの声が聞こえる。顔も浮かぶ。必要以上に相手を推し量る必要もない。人に会うってすごいことだと思った。たまに意見の食い違いから軽い言い合いのようになっても、それはそれとしてして次へ行こうとする空気がある
おいしい料理のような。 「ごごしま音楽プール2023」を無事に終えてほぼ2ヶ月が過ぎた。なんだかもうだいぶ昔のことのような気がする。6月4日。晴天の日曜日。おいしい料理のような1日だった。丹精込めて作って、夢中で食べてくれる人たちの笑顔があって、あっという間にお皿が空になって。おかわりある? ごめんもう売り切れ、また作るね!っていうあの感じ。このnoteでは、その料理ができる手前のところから書き始めたい。約3年半のコロナの自粛期間を経て、ごごしま音楽プールが再開に至るまでの
今日は、僕が広告の仕事でCMソングやPRソングを制作する際に、どんなことに気をつけながら作詞・作曲しているかについて書いてみます。 船の歌を作ることになった! 小さくてかわいらしいでしょう? 名前を「しとらす」と言います。(写真はフェリーを運行されている「株式会社ごごしま」さんのHPからお借りしました。)このフェリーは僕の故郷・愛媛県にある、興居島(ごごしま)の泊(とまり)港とその対岸の松山・高浜(たかはま)港をおよそ10分ほどで結ぶ船なんですね。島の人たちにとっては日々
14年ぶりのアルバム「祝祭」が完成しました! この特装アートCD、ぜひ見て欲しいので写真でご紹介します。 なかなかに素敵でしょう?なぜこのような仕様にしたかと言いますと、 1)私自身が、普通のサイズのCDパッケージを買いたいと思うことがほぼなくなった。とはいえ配信だけでは伝え切れない思いもある。 2)しばらくすると「邪魔だな」と思われるものにしたくなかった。 3)歌詞をスマホやPC画面でなく絵本を読むように楽しんでもらいたい。 4)音楽と一緒に、アートを持ち帰ってくれた
会社を辞めて独立し、「NEW HORIZON COLLECTIVE」に参加して気がついたらあっという間に1年半が経っていました。(独立までのいきさつ、「NEW HORIZON COLLECTIVE」って何? という方、こちらの記事をどうぞ。) 何はともあれ元気で2年目を迎えられたこと、確定申告も無事に終わったことに安堵。少し気持ちの余裕もできたので、今日はこの1年半でよく人に聞かれた3つの質問について書いてみます。 まず、最も多かった質問から。 Q.1「独立して、いち
今日はアンチモンではなく、ソロでの活動について書きます。 いま、来年早めのリリースを目指してソロアルバムを制作中でして。 実にフルアルバムというかたちでは13年ぶりの作品になります。 折にふれて曲はずっと作り続けていたのですが、 思いのほか歌詞に苦労したり、アンチモンの活動に時間と気持ちを傾けていた時期もあったり、震災やコロナで制作を中断することもあったりで、気がついたらずいぶん時間が経ってしまいました。 ようやく自分としては納得できる歌が9曲揃ったので 一昨年からフルア
「夏休みは地獄」という歌を書きました。 「なんでこんな歌詞を急に書いたの?」と、聞かれたりするのですが、 自発的に思いついたわけではありません。(なかなかこんなこと思いつかないですよね。)お題は人からいただきました。 僕はアンチモンという音楽ユニットでVo.と作詞作曲を担当しているのですが、以前「アンチモンのそれ 歌ってみよう!」というラジオ番組を3年間やっていました。リスナーのみなさんから毎週寄せられる投稿をもとに、即興で歌を作って生演奏してお応えする、というものです。
アンチモンの新曲 「あいあい傘」を公開しました。 今回の〆切は、「梅雨明けまでに出す!」でした。(ゆるい) さすがに梅雨が明けて夏日が差し始めてからリリースしたらアウトです。 いやあよかった。毎回ハラハラしますね。 お聴きいただけるとわかりますように、歌詞の内容がかなりラブリーな感じになっています。自分からこういった歌詞は書くことはふだんないのですが、じつはこれ、2年ほど前までアンチモンがレギュラーで担当していたラジオ番組「アンチモンのそれ、歌ってみよう!」に寄せられたリ
一度ちゃんと書いてまとめておかねばと思いながら、ばたばた(あたふたとも言う)しているうちに時が過ぎてしまいましたが。会社を辞めたんです。昨年の12月末にそれまで勤めていた株式会社 電通を退社し、独立しまして。いまは営業性個人として活動しています。 やってることは変わりません。「クリエイティブディレクター」「CMプランナー」「コピーライター」です。あと、兼業ミュージシャンでもありCMソングの作詞作曲なども行っているので、独立を機に「シンガーソングライター」も肩書きに加えました
東京の桜は、もうだいぶ散ってしまいました。まあ、散ったら散ったで地面は喜ぶといいますか、ランニングシューズの先にぱっとはなやいだ道ができるので、それはそれでいいものです。 桜の季節にあわせて、 アンチモンで新曲「さくら2021」をリリースしました。 素敵なイラストは北村 人(きたむら じん)さんの手によるもの。 住宅街の桜たちが、とてもかわいいです。 実はこの歌は、3年前にリリースした「サクラ」という楽曲の 歌詞の一部を書きかえて、アレンジに変更を加えたものです。 3年前