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「技術職から営業職へ」社内異動で切り開いたスーパー営業への道
こんにちは。Akamai広報の森です。
Akamaiでは、才能ある従業員が多く働いています。
性別、年齢、国籍に関係なく、成果を発揮すれば評価されます。
Akamaiにとって、「People」は最も重要なアセットであり、それぞれの能力が発揮できる環境を整えています。
この記事では、そんなAkamaiで働く「中の人」にスポットライトを当てて、ご紹介していきます。なお、このシリーズ記事は人事、採用、広報がチームとなってリレー形式で執筆しています。
今回は、Akamaiで社内異動制度を活用して、技術職から営業職へ転身し、スーパー営業として活躍する松野憲彦さんにお話をお聞きしました。
自己紹介
ーまずは自己紹介をお願いします。
豪メルボルン大学で化学を専攻していました。卒業後、IT企業の現地採用でテクニカルサポートとしてキャリアをスタートさせました。
転職を経て10年余り勤務した後、日本に帰国しました。
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ーAkamaiに入社したきっかけは?
中学時代の同級生の紹介です。たまたま同級生とAkamaiのサポート部門の部長が前職で同じ会社だったというつながりがあり、紹介してもらいました。
2015年、Akamaiにテクニカルサポートとして入社しました。
[松野さん略歴]
北海道生まれ。高校卒業後、渡豪。
メルボルン大学卒業後、オーストラリアのIT企業に勤務。
帰国後、2015年、テクニカルサポートとしてAkamaiに入社。Sales Engineerを経て、2021年より営業職。
お客様との会話の面積を拡げたい
ー松野さんはAkamaiで社内異動を2回経験されているんですよね。なぜ社内異動をしようと?
Akamai入社直後の職種は、前職と同じテックサポートですが、それまでの職場とは違い、Akamaiではお客様先に同行させてもらえました。自分にとっては新しくワクワクするような経験でしたが、サポートが話せるのはトラブル対応に限定されていたので、「お客様との会話の面積を拡げたい!」という思いを抱くようになりました。
営業はお客様との会話の中で役立つソリューションを探していく職種であり、そういう意味で会話の面積が拡がると思い、徐々に営業をやりたいという思いが強くなっていきました。そこでサポートとして2年ほど経ったころ、営業への異動希望を当時のマネージャーに相談したところ、サポートからいきなり営業になるよりも、一度SE (Sales Engineer) になってからの方がいいだろうというアドバイスをもらい、SE職に異動しました。
希望の営業職ではありませんでしたが、SE職が思いのほか楽しくて、5年近く務めました。お客様対応やイベント登壇など、技術職として一気に仕事の幅が広がったし、知識も増えました。
つねに自分をアップグレードする、そしてアワード受賞
ーそしていよいよ営業に転身する時が来た、と。私から見ると、お客様のCTOとも普通に話せる営業って最強だと思うんですが。
ちょうど空きポストが出たタイミングで営業に異動しました。
確かに、それまでの経験でAkamaiの製品概要は技術的な側面からほぼほぼ理解があるというのは自分にとっても大きな強みだと思います。とは言え、業界的に進化のスピードも早く、何もしなければSE時代の知識のストックはそろそろ切れるころだから、つねに自分をアップグレードしたいと思っています。
ー社内では優秀な社員を表彰するアワード制度がありますが、松野さんは営業になって3年足らずにもかかわらず、2年連続でアワードを受賞されています。つねに自分を高めたいという姿勢があったからこそですね。おめでとうございます。
ありがとうございます!
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最大の成果は誰もが知るあのイベント
ー営業になって最大の成果は?
自身の成果という話ではないかもしれませんが、やっぱり一番印象的なのは2022年のサッカーの世界的な大会でしょうか。
この大会では、インターネットテレビ「ABEMA」が全試合無料放送という前代未聞の取り組みを行ったことで大変話題になりました。
元来、ライブ配信はテレビに比べると画質的に見劣りするし、ひとたびアクセス集中が起きれば最悪サーバーダウンにつながるから安定して見られない、というイメージを持たれていた方が多かったと思います。実際、動きの速いスポーツをネットでの観戦に耐えうる画像で、かつアクセスが集中しても安定して配信し続けるというのはお客様にもAkamaiにも非常に大きなチャレンジでした。
私たちはAbemaTVさん側と何度も打ち合わせを重ねて、最終的には両社にとってベストな提案ができたと思いますし、お客様からとても感謝されたことは忘れられません。
日本チームの活躍もあって、多くの視聴者がABEMAで観戦しました。大成功だったと思います。そしてあのイベントがきっかけでネットでスポーツを観戦するというスタイルが一気に広まりました。ABEMAの偉業は歴史の転換点になったと思います。
またこの年、大会に先立ってAkamaiのCEO、Tom Leightonが来日し、サイバーエージェントの藤田社長とお会いしました。それまで15年以上のお付き合いがある中で、実はAkamaiの関係者が藤田社長とお会いしたのはこの時が初めてだったのです。社内からは歴史的快挙、奇跡だと言われました。これは本当に多くの方の尽力のおかげです。担当者としてその場に居合わせることができたのは本当に光栄でした。
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その時の様子が日経新聞で記事になっています。
Akamai には2種類の人しかいない
ー今年でAkamai勤務が10年目となるわけですが、あらためてAkamaiの好きなところをあげるとしたら?
人ですね。
私はAkamaiには2種類の人しかいないとつねづね思っています。「優秀な人」と「優秀であろうとする人」です。言い換えれば、それはスキルや機能としての価値であり、存在としての価値だと思います。両方兼ね備えている人もいるし、少なくともどちらかを持っている人たちだと思います。
もう一つあげるとしたら、向上心や挑戦する心があれば、いくらでもチャレンジする機会を与えてくれるところです。SE時代に「パブリックスピーキングのスキルを上達させたい」と思っていたのですが、様々なイベントへの登壇をチャレンジさせてもらったことで上達することができました。
当時の活動が記事となった一例です。
いい前例になりたい
ー社内異動という制度を利用した先輩として特に伝えたいことはありますか?
幸いなことに、私には社内にいいロールモデルがいました。その人はアーキテクトや営業に異動しながらステップアップして、今はSE部門のVice Presindentを務めています。具体的なロールモデルがいたからこそ、ステップアップしていくには次に自分がどうしていくべきか、比較的容易に想像することができました。
転職を考えている方は、まず社内を一度見て欲しいと思います。社内にも意外なチャンスがあるかもしれない。ロールモデルがいるかもしれない。いなければ外を目指すことを考えればいいと思います。
営業になってからは、いい前例になることを常に意識しています。自分はテックサポート、SEを経て営業になったわけですが、もし自分がいい結果を出せなければ、「SE上がりは使えない」という前例になってしまいかねない。SE時代と違って、常に数字に追われている感覚でプレッシャーは大きいです。それでも自分のスキルをフルに使って数字を達成した時の喜びは何ものにも代えられないものがあります。これからも、「この営業から買いたい」と思われるような営業を目指していきたいです。
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筋トレ好きなパパ
ー趣味はありますか?
最近、筋トレにハマっています。パーソナルトレーナーに付いているのですが、知識量はもちろん豊富ですし、人をポジティブにさせてくれるトレーナーで尊敬できます。
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ー松野さん、ご家庭では?
3人のパパです。育児が趣味とも言えます(笑)
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ー今日はありがとうございました!とても中身の濃いお話を聞くことができました。これからもスーパー営業として活躍してください!
ありがとうございました!
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