金鳥川柳を語ろう!
夏と言えば蚊取り線香、蚊取り線香といえば金鳥、つまり、夏と言えば金鳥川柳!笑
ということで、本日は金鳥川柳について思う存分語りたい。
金鳥川柳とは
金鳥川柳とは、KINCHOでお馴染みの大日本除虫菊株式会社が主催する「金鳥生活 川柳選手権大会」のこと。2001年にスタートしているので2024年で24回目!歴史を感じさせる公募川柳の一つだ。テーマは金鳥製品。2024年は全13製品がお題だが、毎年お題となる製品はそこまで変化がない。しかしながら、ネタ切れにも負けず、毎年レベルの高い作品が集まっている。
金鳥川柳のここがすごい
金鳥川柳のすごいと思う点は、公募川柳に必要なテクニックが余すことなく使われた、レベルの高い川柳が毎年集まる点だ。
入賞作と使われている技法をいくつかピックアップしてみた。
①対比
コンバットという商品の「薄い」という特徴を、「薄い」⇔「厚い」が対比を用いて川柳にしている。対比は単純に逆の言葉を当てはめればいいものではないので使い方が難しいが、うまくはまった時は限られた文字数で、川柳の幅や深さを出してくれる。
②当て字
こちらは元々ある言葉に意味を重ねて当て字にすることで文字数を抑えつつ、意味を二重に伝えるテクニック。こちらの受賞作は「赤」信号と「垢」を重ねることで、単に音を節約するのではなく、赤信号=進めない=「生活が止まる」「ちょっとまずいイメージ」から、ティンクルが色を変える、とポジティブな変化まで持っていっているのが見事。
(合わせ技)対比と当て字の組み合わせ
こちらは対比と当て字の合わせ技!「笑う」⇔「泣く」の対比と「家族」に「蚊」を合わせた当て字。シンプルながら的確な商品訴求でそこに痺れる憧れる。(突然のジョジョ)
③意味を重ねる
題「コンバット」の入選作品。コンバットはゴキブリに食べてもらうことで効果を発揮するのだが、単純に食べるという意味の「食わせる」と、一ぱい食わせる・人を欺くものという意味での「食わせもの」を掛けている。山田くん、座布団!!!
④比喩
題「サンボ―ル」の入選作品。トイレのフチ裏に塗ることで効果を発揮する様を、抜け目のない刑事と例えている。比喩は「ああなるほど」と思わせる例えであればあるほど効果を発揮する。
他にも韻を踏んだ作品、ことわざのもじりなど、入選作には様々なテクニックが使われている。しかも、製品の理解度がめちゃくちゃ高い。
上記の入選作品だけでも、テクニックだけが上滑りすることなく、製品のメリット・良さとテクニックががっちり手を組んでいる様子が見て取れると思う。製品のメリットを押し出すために、テクニックをうまく活用している川柳が選ばれている印象だ。また、その傾向がブレることなく、素人目でも審査が安定しているのもコンテストへの信頼が増す要因だと思う。
最後に
今日は「金鳥川柳」について語ってみた。2024年の応募は8月30日まで。毎年選に漏れて泣きを見るどころか、レベルが高すぎて入賞者の爪の垢が欲しい状態の私だが、今年も応募してみたいなと思う。100名枠の抽選のカレンダーもいつか!!!