【本31】リーダーという生き方

リーダーシップとは、私たち一人ひとりが、その“持ち場”において発揮するもの。
リーダーシップとは、高め合うものである。

引っ張っていくというリーダーシップだけではなく、自分自身の芯となるものから生まれてくるリーダーシップ。

自分の志は何か。

そして、それを伝える「言葉」の力。
伝わらなければ意味を持たない。
自分の思いを書き、直し、書き、深めていく。
「伝わる」言葉として、情熱をもって発信していく。

その情熱が仲間に伝わり、「力になりたい」と思ったとき、リーダシップが生まれる。

 自分にも周りにも真摯に向き合うことの大切さ。

私も行動していきます。


☆本の内容☆
リーダーシップとは、私たち一人ひとりが、その“持ち場”において発揮するもの。
だからリーダーシップは他者に求めるものではない。
「リーダー不在」を“他人事”として語ることはできないのだ。
むしろ、自らに問いかけなければならない。

『自分はリーダーたりえているか』と。

リーダーとは「リードする人」、すなわち「人々を率い、導く人」である。
「自分を高めたい」「社会に貢献したい」といった「志」に献身する姿が周りの人の共感を呼び、その人たちが力を貸したい、力になりたいと思ったとき、はじめてリーダーシップが生まれる。

○己の中に、熱意を抱け

仕事の成果を左右するのは能力ではなく熱意だ。
そして、熱意を生み出すのは、一緒に働く人たちとの信頼関係であり、「その人たちと一緒に仕事をするのが楽しい」という気持ちなのだ。

能力ではなく、熱意。
自分の熱意は今どうなのか。
上がったり下がったりしながらも、一緒に働く仲間と一緒に良くなっていきたいという気持ちはずっとある。

○上を見て生きろ、下を見て暮らせ

上を見て生きるとは、志に従って生きるということであり、下を見て暮らせとは、目の前の仕事で一つひとつ結果を出すことによって足下を固めていくということ。

ときにビジョンは“お飾り”と化す。

「もっと魅力的な理念にしよう」「もっとインパクトのある言葉にしよう」と表現の議論を繰り返すばかりで、実態が伴わなければ、そんなものは“床の間の掛け軸”にすぎない。
そうした言葉が、社員の行動を変えることもなければ、顧客や社会に何かを訴えることもない。
はっきり言えば、経営者の自己満足にすぎない。

ビジョンがあることで、社員一人ひとりが「どう行動したら良いのか?」の判断ができると思います。
でも、表現にばかりこだわって、「結局これってどうやって行動の判断基準にしたら良いの?」と思うことってたくさんあります。
そして心に響かないビジョンができあがる。

○自分の頭で考え抜く

ビジネスは人生と同じで、セオリーでは収まりきらない活力あふれたもの。
一つのところに定まることなく、さまざまな可能性が生まれては消えていく。
そして、関わる人々の意思によっても大きく変わるものなのである。

考える力を身につけること。
そこからまた、新しい「何か」につながっていく。

○信頼を求めるな、それは自ら作り出すものだ

信頼こそが組織の力の根源。
「一緒に働く人のことが好きだ」という感覚こそがモチベーションの源。
コミュニケーションも活性化されれば、「すれ違い」「行き違い」などのムダも削減される。
そうしたインフラの上に個人がスキルを磨き上げることで、組織のパワーは最大化される。

個人のスキルももちろん大切だけど、土台がなければいずれバラバラになってしまう。

信頼とは、きわめてシンプルなものである。
約束を守る。
嘘をつかない。
間違ったことをすれば、謝ったうえで改める。
人の悪口は言わない。

こんな幼少時に教わったことを、愚直に実行することである。
それは、他者に求められるのではなく、自らが実践することである。

まずは自分自身に対して「約束を守る」「嘘をつかない」ことから始めてみよう。
自分に正直な人は、周りにも同じように接することができると思うから。

○「志」をもつとは、言葉をもつことである。

リーダーは仲間に「向かうべき方向性」を明示しなければならない。
混乱している仲間の先頭に立って、「こっちへ進もう」と旗を振らなければならない。
そして、人間社会において、「旗」とは言葉に他ならない。
自らの意志や思想を明確に伝えることができるのは言葉でしかない。
リーダーにとって、言葉はきわめてな大切なものだ。
どんなに立派な「志」をもっていても、それが相手に伝わらなければ、その「志」は存在しないに等しい。
そして「志」が伝わらなければ、人はついてきてくれない。
だから、自分の言葉を磨き上げなければならない。
そのためには、自分の考えや思いを書くことだ。
書くことによって、自分の中の矛盾や相克を知ることができる。
そして、それを乗り越えるために考え尽くすのだ。

言葉の力。
どうやったら伝わるか、受け取ってもらえるか。
練習あるのみ!!

○すべての人を活かせ

事を成すために重要な3つの条件「タイミング」「環境」「人の和」のなかで、「人の和」がもっとも優先順位が高い。
社長も、重役も、社員もみな平等だ。
それぞれの役割を精一杯に果たすこと。

みんなが一生懸命、同じ方向に向かって、「自分に何が出来るか」を考え、行動していく。
そんな会社が良いな。

○本物の自信をもて

組織のトップというのは「退き際」を自分で処することしかできないわけだが、それがさらりとできる人物はきわめて少ないのが現実。
そんなところに自己の存在理由を求めざるを得ないとすれば、悲しむべきことだ。
なぜなら、権力を失ったときに、そうした素のままの自分に自信がもてないということを意味するからだ。

仕事をしている自分、と、プライベートな自分、どちらにも自信を持てる自分であるために、何をしていくか。
仕事人生が終わった後、自分に残るものは何か。

○リーダーシップとは、高め合うことである

人生とは「学び」そのものである。
私たちは、「学び」を求めて学問に向き合い、恩師と出会い、書物をひもとく。
それは、人生を深めるために欠かせないことではある。
しかし、実は、もっとも深い気づきを与えてくれるのは、日ごろそばにいて、当たり前のように接している人々なのかもしれない。

当たり前にそばにいる人たちが一番の師。
いかにまなんでいくかは、自分次第。

○「志」を旅しよう。
それが、リーダーという生き方である。

私たちの人生は試練に満ちている。
ときに、受け入れがたいほどの苦しみを味わうこともあるだろう。
しかし、忘れないでいたい。
苦しみこそ、志の源であるのだ。
そして、志こそ、リーダーシップの源であり、命に輝きを与えてくれるものなのだ。



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