Magia

想像できることは実現できるとか、「想いだけが生きる全て」という歌詞だとかを、いまだにずっと大切に抱えていた。また信じようと思えた。

「迷わずに行けるなら心が砕けてもいいわ」という呪文を何度も繰り返し唱えて、本当に心が砕けてしまった。骨折したところみたいに、またいつでも折れやすくなっている。どんな材質でできているのだろうか、それでも今はふつうに動く。

どんなに惨めに思えるときでも、すでに全ての望みを叶えてしまっている。そんな歌も聴いて育った。
そのうえでこれから、強く強く願ったら、なりたい自分に、好きな自分になれるはずなんだ。

「小さい時に読んだお伽話なんて全部嘘だったじゃない」と言われたことがある。それでもわたしは信じることしかできない。

夢見るストロベリーみたいに、大切なのは夢見ること。
そして夕日が燃えるみたいに、どきどきすること。

そういう見えない力をもう一度、魔法と呼んでみる。

いつも目の前の哀しみに立ち向かう為の呪文が欲しい