「原城跡」について/阿加井秀樹
みなさんこんにちは。阿加井秀樹です。
今回ご紹介する世界遺産は、長崎天草の潜伏キリシタン関連の遺産についてです。この世界遺産は世界文化遺産として認定を受けています。
当時キリスト教が禁じられている中で長崎と天草地方では日本の伝統的宗教や一般社会と共生しながら信仰を続けた潜伏キリシタンの信仰継続に関わる伝統の証となる遺産群です。この遺産群は2018年7月に登録されました。長崎に旅行に行く際は是非この遺産群なしには回れないというほどです。
まず初めに紹介する遺産群は「原城跡」です。
禁教時代の初期に島原と天草の潜伏キリシタンが蜂起した「島原・天草一揆」の主戦場となった場所になります。この出来事は幕府に大きな衝撃を与えました。歴史の教科書に載るほどです。
2か所目は平戸の聖地と集落についてです。禁教時代の潜伏キリシタンの集落の様相をとどめる歴史的景観が残る場所になっています。安満岳から延びる尾根に挟まれた谷上の地と海に囲まれた集落です。
指導者の家には「納戸」と呼ばれる部屋の中に、潜伏キリシタンの信仰具が伝承され山岳などの在来宗教の場や禁教以前にキリスト教徒の墓地があった丘などを聖地として密かに崇拝していたそうです。
それではまた。
阿加井秀樹