ヨージヤマモトとパティスミス
一昨年かなNHKのドキュメンタリーだったと思う、ヨージ・ヤマモトのショー製作風景に密着した番組を娘等二人とみた。
今時珍しくヘビースモーカーで、インタビュー中も構わずガンガン紫煙を薫らし、眼光炯々、他を寄せ付けないカリスマ性を纏って、こだわってコダワリ抜いた作品を作り上げていく過程を覗き見て、子どもらには衝撃だったようだ。
その後RADWIMPSの野田洋次郎のステージ衣装にも、ヨージ・ヤマモトの匂いを嗅ぎ取って、きっとヨージヤマモトだよね、ヨージ繋がりかなあ?カッケー、似合うわーと我が家では両ヨージは株価爆上げ中。
ほぼほぼ、ヨージヤマモトみたい、イコール、カッコイイで同義で通じる(当社比)お世辞にも仲が良いとはいえない姉妹だけど、そこには異論が無いのが面白い。
ーねえねえ、今日、電車んなかで、ヨージ・ヤマモトみたいな人みたよ!
ーウチの路線でヨージ・ヤマモトは珍しいね笑
ー背が高くて、黒づくめで、白髪のロン毛のイケオジだったなあ
ーじゃあさ、世界一のイケババ、知ってる?白髪の三つ編みパンクロッカー、パティ・スミスだよ!
ーふうん。そうだね、イケオバだ。ヨージヤマモト系だ。
ー思い起こせば、かれこれ20年前、ママは友達バンドマンに、これを聞けと、パティスミスのこのアルバムと、トッドラングレンの1枚を渡されて、これを聞いていいと思わなかったら、お前は音楽のセンスはないってことだから、音楽を聞くのは止めろ!!って説教されたんだよねー笑
ーそれで、どう思ったの?
ーママもまだ若かったんだね。あの頃は、パティスミスの良さがわからなかったんだよーナサケナイー
ーあ、そう言えばらこの前のデザフェスにも、イケオジが、いたよ!この人。皮を加工してスカーフを作ってた。ヒョロガリ(痩せて背が高いの意)190㎝くらいあったなー。見上げたよ。
ーおおっ、いや、イケオジだけどさ、この服、この人かショーモデルしか着こなせないやろ…。革のスカーフというか、干した昆布か、ワカメだよ、最早。笑
ーちょっと高くて手が出なかったけど、革もオヤジもカッコよかったなー。
ウォーリーを探せってあったけど。わが家で街中探すのはイケメンならぬイケオジ笑。生きてきたコダワリが服に、言葉に、髪の毛から爪の先から滲むようなオヤジが、我が家ではカッコよくて、今のところ真剣佑も、キンプリも、ラウールもヨージヤマモトを越えてこないようです笑