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考える一本の葦な私

抗うというか
意地を張るというか
負け犬の遠吠えとか
一矢報いるとか
孤軍奮闘とか
意固地とか
頑固とか
一点突破とか
痩蛙負けるな一茶ここにありとか
ゴリアテに立ち向かうダビデとか
ゲリラとかパルチザンとか
そういう戦い方や戦う人が好きだ

負けられない戦いがあるってサムライブルー
それは勝ちに行ってるやんそれとは違う
負けは承知
負けると分かっていても
戦わなきゃならない時や場面にある人に
圧倒的に共感する

狭くて小さくてニッチなこと
オタクと言われることとか
偏狭とか辺境とか秘境とか

アンチ王道打倒一軍
メジャーよりもインディーズ
勿論バンプのライブは超弩級メジャーバンドの底力
歓喜熱狂の渦に溺れたけれど
恐らく日本で一番でかいライブに触れてみて分かったことはといえば
小さければ小さいほど純度が高いと思ってしまう自分

誰かがそうしていることに何か異を唱えているんじゃないんです
ただ私は最後の一人になったってそうしていたいと言っているだけなので
これは流布させたい説でもないし
ただの赤毛の決意表明

なんのこっちゃって AIのことだ
文章の世界にもAIの書いたシェイクスピア風の文章とか
文体を真似て人間以外がものを書くことが可能な現実がやってきた
コンピューターがクリエイティビティを持ち始めたってことだ
まさか、いろんなことが機械化されてロボットに取って代わられているのは知っていたけど
絵を描くとか文章を綴るとか曲を作るとか創作の領域は不可侵で人間にしかできない仕事として最後まで残るものと信じていた
ママのしてる福祉や介護の仕事なんかは真っ先にロボットとか入って
人間が要らなくなると長女には言われていたけど

ていうか人手不足やから
ロボット化せんと介護の担い手がおらんのだから
背に腹替えられぬ切実なニーズはあるけれど
結局ロボット化と旗を振っても
お金が動かないしお金を産まない事業では
ペッパー君もアシモも導入されることはあるのだろうかと懐疑的で

実は介護の人手不足も機械化も解消されないまま横たわったままだと
と赤毛は思うのだけど

折しも黒船ならぬクジラの来襲
あっという間に新しいテクノロジーが
世界中の一般のユーザーにも共有され始めて
破竹の勢いで広まっているけれど

私の好悪になんか無関係に技術は広まって世界を席巻 変えていくのだろうけれど
私はAIの書いたある種類のイラストのあり得ない解像度の高さにグロテスクさに吐き気を催しそうになるし
平面なのに三次元みたいに詰め込んでるせいだと思うけど
実はもう既に人間の描いたものと見分けがつかない国境が無くなっているのだろうけど
どうしても違和感を拭えない
いやチューブ絵の具ができた時も技術の革新が
絵画の進歩の背中を押したやろと
それは知っているけれど
道具の話でなくて今起きてることは書き手ゲームチェンジャーやないかと

簡単に手に入った答えなんか簡単にまた忘れるし
そんなん思い出さなくてもええんや
自分の頭で考えることをどこまで放棄するんか
考える葦を辞める気かとパスカルに怒られるでと思いながら

手書きで愛機林檎マークに向かう長女
朝な昼な夜なと
ルックバック背中を向けて足掻き続ける描き続ける
世界中の京野と藤野の世界線に
赤毛でシコシコ書き続けたい




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