且坐喫茶(さざきっさ)…しばらく坐して茶を喫せよ
お着物にまつわるイベントをしようと準備をしています。
その打合せの終盤に、お抹茶を点てて、皆さんに飲んでいただきました。
お稽古でするような点前ではなく、
ポットのお湯を使って、しゃかしゃか点てるだけだったのですが
「お抹茶、はじめて!」
「20年ぶり~」
「おいしい!」
「けっこうなお服(ふく)加減で」
と喜んでいただき、とても嬉しく感じました。
「お茶碗って、回すんだっけ?」とか
「えっ?お菓子食べきってから、お抹茶なの~?無理~!」
など、新鮮な体験だったようです。
きっとコーヒーを淹れても、皆さん喜んでくださったと思いますが
お抹茶の方が物珍しさもあり、場が一層和んだようです。
且坐(さざ)というのは、七事式の式法(しちじしきのしきほう)のひとつですが、
もとは、且坐喫茶(さざきっさ)という禅語から来ているそうです。
且坐喫茶(さざきっさ)
読み下し文→
且く(しばらく)坐(ざ)して茶を喫(きっ)せよ
訳→
まぁ、お座りになってお茶でもお飲みください
忙しい年度末を終えられたところの方も多いかと思います。
且坐喫茶(さざきっさ)。
ぜひ、お茶でほっと一息してくださいね。
◆お茶碗を回すことについてはコチラをご覧ください。
【お茶会に招かれたとして、ひとつだけ覚えておくとしたら】
◆七事式はコチラ。
【ちょっと変わったお茶のお稽古 七事式(しちじしき)】
◆七事式の且坐はコチラ。
【且坐(さざ)のお稽古 食べられない菓子”み菓子”】
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