ぶりぶり|思わず聞き返す茶道のことば
先日は、「つぼつぼ」をご紹介しましたが、今回は「ぶりぶり」。
ぶりぶりといえば、多くの方は、人気アニメの主人公の持ちネタ(?)やそこから派生した豚のキャラクターを思い出すでしょうか?
でも、茶道で「ぶりぶり」といわれたら、別のものです。
というか、「ぶりぶり」って言われたら、聞き間違えたと感じて、「へっ!?なんですか?」と聞き返したくなりますよね。
でも、聞き間違えではなく、意匠のひとつです。
さて、「ぶりぶり」とは何でしょうか?
「ぶりぶり」は香合でよく見られます。
(香合:こうごう、お香を入れておく手のひらサイズのかわいらしい入れ物。ぶりぶり香合はちょっと大きめ)
ぶりぶりは、香合のような立体物の意匠としても使われますが、平面意匠として茶碗などに描かれることもあります。
もともと子どものおもちゃだそうです。
平面意匠として描かれるときは、車が付いていて、引っ張るための紐も描かれます。引っ張ると、「ぶりぶり」と音がしたとか。
茶道だけで使われている言葉ではなく、もともとのおもちゃの名称として使われていた「ぶりぶり」でした。「振々」と漢字で表記されることもあるようです。
「ぶりぶり」は、お目出たい図柄で彩られることから、年の初めに好んで使われます。
もともと子どものおもちゃなので、茶道以外でもお着物の意匠などに残っているかなと少し調べましたが、見つかりませんでした。残念…。
(投銭制 note です。面白いな、役に立ったなと思っていただけたら、ご支援いただけると嬉しいです!)
「つぼつぼ」はこちら
ここから先は
0字
¥ 100
サポート、ありがとうございます。 茶道に関わる方、茶道を楽しむ方への取材をしていきたいと考えています。 その資金にさせていただきます。