ゆさぶりをかける|大学の講義と茶道の足運びの共通点
今日は、卒業以来、ずっとご無沙汰で失礼していた大学時代の恩師にお会いしてきました。
先生の最近の講義内容についてお伺いする中で、「普段意識しないような新たな視点を提示し、学生たちに揺さぶりをかける」という趣旨のご発言がありました。
茶道でも似たようなお稽古があるなと思い出したので、ご紹介します。
それは、七事式の足運び。(七事式はお稽古の一種です)
茶道のお点前では、亭主がお道具を運び出したり、しまったりと、水屋(バックヤード)とお茶室を何度か行き来します。
実はその際の足運び(歩く時の足の進め方)には、決まりがあります。
この足運びは、実はけっこうすんなりと覚えることが出来ます。
(何度も行き来するうちに体で覚えてしまいます)
なので、普段のお稽古では、ほとんど足運びに意識が向けられません。
しかしながら、七事式においては、この足運びが微妙に変わります。
そうすると、否応なしに足運びに意識が向きます。
それによって、その後の普段の足運びにも改めて意識が向くようになります。
普段と違うことをしたり、これまでにない新たな視点で物事を見ると
意識が揺さぶられます。
それがマンネリ化した日常を新たに捉えなおすことにつながります。
ルーティーンをあえて変えてみることが、新しい気付きにつながるかもしれませんね。
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