服紗でポンッ|茶道の所作
静寂のなかで響くポンという音。
服紗(ふくさ)さばきのなかのちり打ちの音です。
服紗:お点前の最中に道具を清めたり、釜のふたをとるときに使うふっくらとしたほぼ正方形の布。女性は朱色や赤。男性は紫が多い。
服紗さばき:服紗でお道具を清める前に行う、服紗を折りたたむ所作。
ちり打ち:服紗さばきの所作の一部。
ポンとなるのは、こんなかんじ。
詳細に解説しているブログ、動画等があるので簡単にご紹介。
(「服紗さばき」、「お点前」で検索するとたくさん出てきますよ)
服紗を対角線でおられた三角形でもち、親指で溝をつくる。
(ドラえもんの手ではわかりませんね、ごめんなさい)
服紗をたるませます。
勢いよく、左右に引っ張ると ポン!
音が鳴る仕組みは、小学生くらいの男の子がやる二つ折りにしたベルトをたるませて引っ張ってパンパンと打ちならすのと似てますかね。
(この例え、怒られそう…)
さて、服紗でポンは、静寂の中、奇をてらい、客を驚かせるためでも、眠気覚ましでもなく、これからお道具を清める服紗自体のちりをはらうための所作です。
眠気覚ましにもなるけどね。
「あらー、いい音。」
お稽古で、ちり打ちをすると褒められます。
本当は褒められていないかも。
これみよがしにならすのは良くないと言われているから。
でもいい音がなると気持ちいい。
私は、服紗をならすのが上手。
なぜなら、私は高校から茶道を始めたから。
キャリアが違う!のではなく、はじめた年齢が違うのです。
ならしたいじゃないですか、そのお年頃って。
(若干ならしたいピーク年齢をすぎている気もしますが)
そう、だから、どうしたらよくなるかを追求するんですよね。
親指での服紗の押さえ加減とか、たるませる具合とか。
大学から始めた子も、特に男子は、先生がいらっしゃらないところでは、立ち話しながらも、パンパンとならしてましたね。
うちの夫も服紗をならすとこだけは、やりたがります。
上手にならしていました。
茶道ではちりを払うためにポンとならす「ちり打ち」という所作があり、そこにも意味があるということと、私はならすのが得意というお話でした。
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