パーソンセンタードケアを超簡単に説明する
パーソンセンタードケアを
現場の目線でかみ砕いて
超簡単に説明します。
パーソンセンタードケア(現場Ver)
簡単に言うとパーソンセンタードケアは
認知症の症状や行動に焦点をあててケアをするのではなく
認知症の方その「人」に焦点をあてて、その人に合わせていこう
というアプローチです。
認知症の方の「生活歴」・「職歴」・「性格」・「趣味嗜好」などから本人が何をしたいかを探り、本人らしさを再獲得できるようにします。
そうすることで記憶障害などの中核症状があっても、今までの自分のスタイルを変えずに生活できます。
結果として
認知症の方は自分らしさを取り戻して落ち着く事ができるのです。
自分らしく生活できれば、自然と安心するので
失った何かを探しに行ったり、確かめに行ったり、怒ったりする必要がなくなる
という事です。
オールドカルチャーとは
認知症の人は、記憶障害などで失いつつある「自分らしさ」を取り戻そうとして、歩いたり・怒ったりしています。困っているからです。
オールドカルチャーとは、それらの認知症の表現としての「徘徊」や「暴力」を
「問題」
と捉えて対処しようとすることです。
起きた結果に対しての対処であり
認知症の方の心理的なニーズをかなえようとしていないので
認知症の方はずっと困ったままで、何度でも行動で表します。
子供の風邪で例えるなら
熱が出て辛くてうなされている状況で
うなされている行動に対してのみに
「うるさい!」
と言っているのと同じです。
理由があってうなされているのですから、行動を抑制されたら、今度は泣くという行動をするか、表現をしないようになって悪化させるしかなくなってしまいます。
まとめ
認知症の方が記憶障害などで一番困っているのです。家族や周りの人も困っているのでしょうが、間違いなく困っているのは認知症の方その人です。
「徘徊」などは困った事に対する本人自身の表現方法と捉え、そもそもなんで困っているのかを
本人の「記憶障害」「生活歴」「性格」「健康状態」「社会環境」などのキーワードから紐解いて、本人の身になって考えるアプローチがパーソンセンタードケアなのです。