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自分にあった学び方を見つけよう
今回も、あなたの人生をウェルビーイングに導く思考のヒントをお伝えしていきます。
ウェルビーイング(well-being)とは?
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たされた状態にあることをいいます。
今回のテーマは「学び方」です。
私たちは「学び」を考えるとき、つい「何を学ぶか?」という対象に目が向きがちです。しかし何かを学び、それを人生に活かしていくためには「どうやって学ぶか?」という「学び方」もまた重要な要素となります。
この記事では「学び方」が人生に与える重要な影響に焦点を当て、自分に合った学び方を見つける方法を私自身の経験談を交えて紹介していきます。
学びを要素分解する
自分にあった学び方を見つける上で、とても参考になる本があります。
尾石晴さんの『自分らしく生きている人の学びの引き出し術』です。
本書では、自分だけの「学びの軸」を見つけられると、自己成長につながりやすくなったり、自己理解を深めることができる。しいては人生をより楽しく豊かにしていける、ということが書かれています。
そしてこの「学びの軸」を見つけるためには、学びという行為を2つの要素に分解して理解するとよいといいます。その要素とは、自分は何に興味関心があるか?という「感性」と、自分はどんな環境や勉強のやり方だと学びやすいか?という「資質」です。これら2つの要素とも、だれもが生まれながらにしてもっているものです。個人ひとりひとりがもつ特性であり才能ともいえるものです。
この自分自身のなかにある「感性」や「資質」を正しく認識し上手に使いこなすことが、学びや人生を豊かにするコツなのだと本書では解説しています。
最適な学び方は「資質」に左右される
人間は自分の「感性」に導かれた興味関心により、何を学ぶかを決定します。そして自分の「資質」と手持ちのリソース(投下できる時間やエネルギー)をふまえて、どうやって学ぶかを適宜判断します。
つまり、どうやって学ぶか?という「学び方」は、学びの要素のうちの「資質」に左右されるものです。だから最適な学び方を手に入れようとするならば、まずは自分自身の「資質」をよく理解することが必要条件となります。
自分自身の「資質」を理解することの重要性はご理解いただけたと思いますが、実際にやってみようとするとこれは実はけっこう難しいです。なぜなら人間とは意外なほど自分自身のことを理解できていないものだからです。
自分と他人の認識のズレを理解する自己分析フレームである「ジョハリの窓」に示される通り、自分には分からない「盲点の窓」や「未知の窓」がだれにも存在するからです。
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ではどうすればこの「盲点の窓」や「未知の窓」を開き、自己理解を深め、自分の「資質」に対する解像度をあげることができるでしょうか?
その方法について、このあと私自身の体験談を交えて紹介していきます。
小さなチャレンジをくり返すこと
自分のなかにある隠れた「資質」に気づく方法は、いたってシンプルです。それは、新しいことを色々と実験してみることです。これは言い換えると、「小さなチャレンジをくり返すこと」ともいえます。
さきほどもお伝えの通り、人間は意外なほど自分自身のことがわかっていないものです。しかし何か新しい体験や人間関係を通じて、それまでに気づかなかった自分の内面に少しずつ気づいていくものです。だったら、なるべくおおく、そしてなるべく早く、色々なことを試してみることが、自己理解すること、つまりは自分自身の「資質」を発見するスピードをアップさせるはずです。
だから新しいことを実験的にやってみるチャレンジが大切なのです。大それたリスクの高いことにチャレンジする必要なんてありません。失敗しても問題のないレベルの小さなことからやってみればよいのです。
私の体験談
ここから私自身の経験を共有しましょう。
もともと、私は「読書至上主義者」でした。最良の学習方法は本を読むことだと信じていた私は、20代後半までは何を学ぶにも(ビジネス関連でも、趣味の分野でも)いつも書籍を通じて学んでいました。そのためにはある程度まとまった時間や静かな空間の確保が必要になっていました。
しかし30代になり子育てが中心のライフスタイルに変わると、毎日時間がなく、静かな空間などまったくない生活になりました。このとき私は、新しい学び方を模索する必要に迫られたのです。そこで発見したのは、「音声学習」と「YouTube動画」です。これらの情報インプット手段が、実は私にあった学び方だと気づくことができたのです。
「音声学習」は、手が自由でないときでも耳だけ空いていればOKです。そのため電車での通勤中や家事(洗濯物を干したり、取り込んで畳んだり、掃除機をかけたり)のあいだにも耳から情報インプットができるので、忙しいマ毎日のなかでも効率的に学習ができます。それに、アタマが疲れているときでもストレスなく情報を吸収できるため、むかしなら疲れて読書を休んでいた日や時間帯にも情報インプットするようになり、トータルでは情報収集量をアップさせることができました。
また「YouTube動画」は、むかしはヒマつぶしの道具としてしか見ていませんでしたが、実はいまおおくのビジネス系や学習に関する動画がたくさん配信されていることに気づけました。すべて自分で読もうと思えば5時間以上かかりそうな分厚い本の内容を1時間程度の動画で要約して解説してくれていたり、専門性が高く初心者が理解するのが困難な内容が図解や丁寧な言葉で解説されています。このおかげで、自分が読書するだけでは入手しえなかった情報がたくさん得られています。
このように私は、学び方を読書中心から音声や動画にも広げてみたことで、自分にとって音声や動画をつかった学び方があっていることを発見できました。これは実際に試してみるまでは気づけなかったことです。新しいことを実験的に試してみる小さなチャレンジを生活のなかに組み込んだ結果、自分の「資質」にあった学び方を見つけることができたのです。
その結果いまでは、「好きな作家の小説は紙の本で読む」けど「子育てやキャリアなどの悩み解決の知恵・ノウハウは音声で聴く」といったように、読書と音声と動画を使い分けて、その時々で最適な学習手段を選べるようになってます。
さいごに
自分にあった「学び方」を見つけることは、あなたの人生をウェルビーイングにします。
なぜなら自分に合った「学び方」を見つけることとは、自分の「資質」に気づくことと同義だからです。自分の「資質」に気づくとは、自分の生まれもった「才能」を掘り起こすことともいえます。
自分の強みとなる特性や才能を十分に活かすことができれば、「自己成長」を実感しやすくなります。そして成長のたびに新しい気づきがあり、これが「自己理解」を深めることにつながります。この自己成長と自己理解を促進するサイクルに入れば、人生は楽しくて面白いものになり、ウェルビーイングな状態になれるのです。
ぜひ、あたなにあった「学び方」を見つけて、あなたの人生をウェルビーイングにしていきましょう♪
今回は以上です。
この記事が、あなたの人生をちょっと良くするきっかけになればうれしいです。
今日という日が、あなたにとって最高の一日になりますように。
それでは、Have a great day !!!
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