petit garden
前の住人たちの歴史や想い出などがあちこち染み込んだこの家を譲り受けたとき、正直はじめは居心地が良いとは言えなかった。
もうYou達の家なんだから、と言われてもなんだかそわそわして、まるで誰かの家に住まわせてもらってるような、そんな感覚がしてたが故に、手が付けられない場所がたくさんあった。
あれから数年。
はじめはこわごわだったけれど、一つ一つその場所に光を当て、丁寧に磨いていく度に、埃のかぶっていたその場所が、また新しく光り出すようになった。そうなったその場所は、もう誰のも