会議を「価値のある時間」に変えるために
「会議が多すぎて、仕事が進まない…」
こんな声がサラリーマンの間でよく聞かれます。特にリーダーを目指すあなたなら、何度もこう感じたことがあるのではないでしょうか?
しかし、ちょっと待ってください。
本当に問題なのは「会議の量」でしょうか?
真の問題は、会議の“質”にあります。
目的が不明確なまま話し合いを続け、結論が出ず、結局「次回また話し合おう」という流れ…
こうした会議は時間の浪費でしかありません。
今回は、「ネクストアクションまで決め切る」ことの重要性、そしてその前提として会議冒頭に「何を最も獲得したいか?」を認識し合うことがいかに大切かを深掘りします。
1. ネクストアクションが決まらない会議は無意味
優れたリーダーほど「会議=意思決定の場」と捉えています。
意思決定がなされない会議は、何も生み出さない「単なる情報交換の場」です。
例えばこんな会議、経験ありませんか?
議論が発散し、何が決まったのかよく分からない。
結局、誰が何をするのか決まらない。
なんとなく時間が過ぎて、「次回に持ち越し」になる。
結果として、参加者全員が「結局あの会議、なんだったの?」というモヤモヤを抱えたまま席を立つことになります。
こうした無意味な会議は、リーダー予備軍のあなたにとって最大の敵です。
2. 会議の「最大の獲得目標」を冒頭で揃える
では、どうすれば会議の質を劇的に高められるのか?
それは、会議の冒頭で「今日、最も獲得したいこと」を明確にし、全員で認識を揃えることです。
なぜ冒頭が重要なのか?
冒頭に目的が示されないまま議論を始めると、次のようなリスクが生まれます。
議論が脱線しやすい
参加者それぞれの「期待値」がズレたまま進む
結論が曖昧なまま終わる
一方、冒頭で「何を最も獲得したいか?」を共有すれば、参加者全員の頭の中が「その一点」に向かいます。
例えば、次のように目的を共有します。
「今日の会議では、A案件の進行に必要な具体的な担当者と期限を決めることをゴールとします。」
これだけで、参加者の意識がガラリと変わります。
ゴールを意識することで発言が具体的になる
無駄な話題を排除し、議論の焦点が絞られる
最終的なアクションまで明確に繋げやすい
つまり、会議は「目的」と「結論」をセットで考えるべきなのです。
3. ネクストアクションを決め切るためのポイント
では、会議を「アクションに繋がる場」にするために、具体的にどうすれば良いのか?
次の3つのポイントを押さえましょう。
① 誰が、何をするのかを明確にする
会議が終わる頃には、必ず以下の項目を明確にしましょう。
What:何をするのか?
Who:誰がやるのか?
When:いつまでにやるのか?
「Aさんが今週金曜までにBの資料を作成し、Cさんに共有する」
このレベルまで具体化することで、行動に落とし込めます。
② 決定事項を必ず全員で確認する
会議の最後には、以下の内容を全員で確認します。
決定事項
担当者と期限
次回会議があるなら、その目的と日時
会議後に「誰が何をするんだっけ?」という混乱が起こらないよう、最後の確認作業は絶対に怠らないこと。
③ 誰もが行動に移せるようにまとめる
会議で決まったことは、後で見返せるよう簡潔にまとめましょう。
決定事項
ネクストアクション
タイムライン
「言った」「聞いてない」という認識のズレも防げます。
4. リーダーの真価は「決める力」にある
リーダーを目指す人に求められるのは「決める力」です。
意思決定が早い人は、仕事も早い。
会議の中で「最も獲得したいこと」を見失わず、最後にはネクストアクションを明確にする。
こうした会議運営を続けることで、あなたは周囲から信頼されるリーダー候補へと成長していきます。
まとめ:明日からできるアクション
今日からあなたも、次のことを意識して会議に臨んでください。
会議冒頭で「何を最も獲得したいか?」を共有する
「誰が、何を、いつまでに」を明確に決める
最後に決定事項を全員で確認する
たったこれだけで、あなたの会議は「意思決定の場」へと変わります。
リーダーの第一歩は、会議の質を変えることから始まります。
明日からの会議で、ぜひ実践してみてください。
「時間を使う人」から「時間を価値に変える人」へ――。
それが、あなたがリーダーへと進化する最初のステップです。
それでは。
良き一日を。