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フルリモート論争に物申す!社員が出社したくなる“魅力ある会社”とは?

「フルリモート or 出社」、ビジネスパーソンなら一度は熱く議論したことがあるテーマですよね。

働き方改革やテクノロジーの進化により、「オフィスに行かなくても仕事ができる」という考えが浸透し、フルリモートワークは一気に普及しました。特に若手ビジネスマンにとって、リモート環境は「自由の象徴」でもあり、生活の柔軟性を高めてくれる魅力的な選択肢に映ります。

しかし一方で、「フルリモート環境が会社の求心力を保つ手段」だと捉えてしまう企業は、かなり危険です。
企業文化や社員のエンゲージメントを築く努力を怠れば、フルリモートは組織をむしろ分断してしまいます。

ここで一度立ち止まって考えましょう。本当に大切なのは「出社 or リモート」ではなく、社員が“自然と出社したくなる”会社をつくることではないでしょうか?

1. フルリモートの「表と裏」

フルリモートには数多くのメリットがあります。

  • 通勤時間の削減

  • 働く場所を選べる柔軟性

  • 集中力を高める環境づくり

しかし、仕事の「場」を失うことで失われるものも多いのです。

  • チーム間のコミュニケーションの希薄化

  • オンボーディングや教育の効率低下

  • 「会社にいる意味」が見えなくなる

リモート環境では「個人」としての効率は上がるかもしれませんが、「チーム」や「組織」としての成長や絆が希薄になるリスクがあります。企業文化や理念といった目に見えない価値は、顔を合わせて働く中で少しずつ育まれていくものです。

2. 社員が「出社したくなる」会社とは?

フルリモート論争を超える鍵はシンプルです。
「出社したい!」と思わせる職場環境をつくればいいのです。では、具体的にどんな会社が「出社したい」と思わせるのでしょうか?

① 「出社する意味」を明確にする

ただ出社を強制するだけでは、社員は「無駄だ」と感じてしまいます。出社することで得られるメリットを企業側がしっかりと伝える必要があります。

  • チームでのアイデアの相乗効果が生まれる

  • その場の空気感から学びが得られる

  • 上司や先輩との対話から思わぬチャンスが生まれる

例えば、「毎週金曜は全員出社して、チーム全体でブレストしよう!」など、出社に明確な目的があると自然と足が向くものです。

② コミュニケーションの価値を再認識させる

オンラインミーティングではどうしても“予定調和”の会話になりがちです。
オフィスでの何気ない雑談、直接会って「最近どう?」と声をかけ合う時間こそが、信頼関係の土台となります。

若手にとっては、上司や先輩との対話から成長のヒントやチャンスが見つかる場でもあります。リアルなコミュニケーションの価値をしっかりと伝えることが重要です。

③ オフィスを「居心地の良い場所」にする

リモートが快適だからこそ、オフィスが「堅苦しい場所」では意味がありません。

  • オシャレで居心地の良い空間

  • リラックスして作業できるスペース

  • 美味しいコーヒーや軽食の提供

Googleやスタートアップ企業が、社員のために快適なオフィス空間を提供する理由はここにあります。オフィスが「働きたい場所」になるような環境づくりを意識しましょう。

3. 若手が求めるのは「出社したくなる価値」

若手ビジネスマンにとって、会社は**ただの「仕事場」ではなく「成長の場」**です。

  • 「会社に行けば、何か学びがある」

  • 「この人たちと一緒に働くことが楽しい」

  • 「この空間にいることで自分が高められる」

そう感じることができれば、リモートよりも出社を選ぶでしょう。逆に、出社に対する意味や価値を感じられなければ、社員は会社から「心の距離」を置き始めます。

4. 結論:フルリモート環境は「手段」、求心力は「人づくり」

フルリモートは「柔軟性を提供する手段」であり、企業の求心力をつくる方法ではありません。
本質的に大切なのは、「この会社で働きたい」「この仲間と一緒に成長したい」と思わせる環境や文化を育むことです。

企業は、フルリモートや出社という表面的な議論に囚われるのではなく、社員が心から「出社したい」と思う組織づくりに注力すべきではないでしょうか?

「出社したいと思わせる会社」なら、フルリモートかどうかなんて関係なく、社員は自然とその企業に集まるものです。
あなたの会社はどうでしょう?フルリモートに甘えていませんか?

若手ビジネスマンこそ、「会社を選ぶ基準」を一度問い直す時が来ています。

それでは。

良き一日を。

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Ajitama
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