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9歳の壁を作ってるのは大人かも知れない

今日は小4の次女の話です。

9歳の壁ってご存知ですか?
私は言葉だけ知っていましたが意味を完全に違う解釈で理解していました。

調べてみると

「9歳の壁とは、子どもの自己肯定感が失われやすく、自信を持てなくな
ることを指します。
8歳ごろまでは、主観の世界で生きていることの多い子どもですが、9歳ごろになると脳が発達して、自分を客観的に判断できるようになります。」

とありました。※参照元:https://mamari.jp/30938

勉強もそこから抽象度が上がり難しくなっていくから自信を失いやすいんだそうです。

同じものを見て、答えが全然違う気分です。

9歳を過ぎると段々と抽象思考が増えて、客観的に物事が見れるようになる・・ここまでは同じです。

私の中では9歳までは主観でものを見る時期なので、どうしても感情に左右されたり思い込みが激しくなるけれど、
9歳の壁を超えたら客観視できるようになる!

やっと主観に左右されていた我が子が、主観の呪縛が弱まり、
蛹が羽化する時期が来るんだと心待ちにしていました。

だからこそ、物事を総合的に論理的に考えられるようになるためのベース作りや学びの楽しさを知る、自分の好きのアンテナを伸ばす事が、
低学年の課題と解釈していました。

実際、自己肯定感が低かったのはむしろ低学年のころで
今の次女は蛹から蝶になったようにイキイキと羽ばたいています。

話し合いでも意見を言い、違う方向を向いている子たちの意見を聞き
折衷案を用意したり、取りまとめをしたり。
本日もある活動で、現場で急にNOを言い出す子がいるかも知れないから
その場合はこれをしようという第二案を準備して「今日は絶対学校に行きたい!」と飛び出して行きました。

理屈ではない「嫌だ」という感情を知っている彼女は、なんでもよくできる子の一方的な正論をゴールに持ってこない。本質的な課題解決ができる子になりつつあります。
そして自分が我慢してではなく、自分も楽しく周りもOKを出す方法を考えるマインドができてきました。

学習も自分の未来を考え始め、そのためには必要だと理解した学習は毎日続けるようになりました。だからこそ日記や自主学習も続いています。

娘は自分で自分をハッピーにする環境作りができるようになりつつあるように思います。

私はこれこそが9歳の壁を越えることだと思っていたので、本当に嬉しい。

「自己肯定感を下げる時期」に対する認識の違いは何なのでしょうか。
9歳の壁を越えるためには、という言葉もよく聞くのでもしかしたら私の言ってることは、視点が違うだけでよくある話なのかも知れません。

自分のためにも今後のためにも整理できたらなと思います。

9歳の壁を迎えるまでに我が子に起きた変化は、
・自分で考え行動するというマインドが本人の中の当たり前になった
・他者の評価を気にしない自分は自分という軸ができてきた
・対話によって合意形成をすることが重要という考え方を持った
・とりあえずやってみる。失敗してもいいと思えるようになった。
でした。

それが9歳の壁を超えた際、
客観視ができるようになったことを自己評価を下げることにではなく、
状況を見て自分で考え出した結論に基づいた行動を取ることに使うようになり、活躍の場が増え自信につながったように思います。

ではその背景には何があるのかと考えると、
・低学年の間に比較評価をされる事なく過去の自分からどう成長してきたかを常に見てもらえた(成績がつかない)
・自分で立つ、考える、相談してゴールまで持っていくまでの七転八倒をちゃんとさせてくれる大人と環境があった。(何度でも失敗させてもらい、まに進んでいるその姿勢そのものを評価してもらった)
がありました。

とういうことは、
・相対評価の世界観

・個人を見た評価(点数ではなく自分自身の得意を活かそうの視点)の世界観
の違いが、この違いを産んだかもしれません。

次女について去年と大きく変わったなと感じるのは、
9割の子が選ぶものでも自分なりの考えや合理性を考えてでた答えならば残りの1割を選ぶようになった事です。
その上で合意が必要という事も理解していて話し合って納得したり、目的が全体で協力することであるときは周りの意見を聞いて取りまとめに回る事も増えてきました。

あと3年間コツコツ積み上げてきた算数が一気に解けるようになった事も大きな変化でした。
我が家でしている算数は文章題オンリーで、ある程度複雑な状況を整理し、
じゃあどうする?をノーヒントで考えるものです。
客観視と論理的思考が重要ですが、それが突然急にできるようになり本人も手応えを感じるようになりました。

分からない、嫌だ!と泣いた1年目からは想像もできない姿を見せてくれています。

次女はずっと3年間、分からず助けてもらう側の子どもでした。
物事をよく忘れ、話の流れにない話をするし、ちょっとしたストレスで夜泣きもあるほどセンシティブでした。
感情が理屈を凌駕する場面もよく見ました(まだあります)。
どんだけ発表を頑張っても自分のが一番下手だった・・というほど認知のフィルターは屈折していました。

けれども今そこから着実に自由になり、自分で考えて行動することに躊躇がなくなってきたこと、それが本当に嬉しいです。

「自己肯定感」という言葉を人はよく使います。

自己肯定感が大切と言うけれど、「すごい」「えらい」「上手」と言った他者評価による自己肯定感は他者評価や客観的な比較で下がってしまいます。


私は「自分軸」と「考えて行動しその結果を受け止める経験値」「論理力」というものを育てることが自分で自分をハッピーにする9歳の壁の超え方に繋が繋がるのではないか。
そして子供が客観視ができるようになると自信を無くすのは、大人が良かれと思って用意した比較や評価システムや価値観が原因ではないか・・と思います。

とはいえ、我が家の子育てもまだまだ道なかば。

塞翁が馬ではないですが、
半年後、一年後、きっと新たな出来事があってまた色々モヤモヤしているかも知れません。

ただなぜ自分で考えて行動することが大事なのか、
結果を受け止めてじゃあどうする?が重要なのか、
個性って言えば何でもありなのか?とか色々な???が、少し腹落ちしました。

自立や自主性がこれからの社会には必要。
だからこそ新しい教育をという話をよく聞きます。
けれど私が娘になって欲しいのは、自分で自分を幸せにできる力。
自分で自分を幸せにできて、自分の大切な人もハッピーにできたらきっと人生は楽しい。

子どもの観察は続きます。

さてさてどうなるかな〜。

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