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息子の割り算「筆算」習得への道
学習障害のある息子が割り算の筆算を学び始めてから、早くも2週間が経ちました。この過程は、予想外の発見と学びの連続でした。
意外な躓きポイント
最初、息子は割り算の基本概念をしっかり理解していました。「わられる数」「わる数」「商」の関係も把握し、九九も使いこなせていました。しかし、筆算という形式に入ると、思わぬところで混乱が生じました。
例えば、大きな数を見たときに「136の中に8は何個?」と全体で考えようとしてしまう。これは割り算の本質は理解しているものの、筆算の手順にまだ慣れていないためでした。
複合的な混乱。2週間の奮闘!
息子の筆算習得の道のりは、予想以上に複雑で大変なものでした。特に困難だったのは、複数の要素が同時に混乱を引き起こしたことです。この状況に対処するのに丸2週間もかかりました。
以下の要素が同時に混乱を引き起こしていました:
割られる数を上に、割る数を左に書くという基本的なレイアウト
一桁目から割り始めること、そして商をどこに書くか
商が分かった後に引き算をして余りを出すステップ
これらの要素が同時に存在することで、息子は大きな困難に直面しました。一つの要素を理解しようとすると、他の要素との関連で混乱が生じる。この複合的な問題は、息子の頭を常に混乱させていました。
この複雑な作業は、息子にとって非常に困難でした。時には完全に行き詰まり、息子も私も歯がゆい思いをする瞬間が多々ありました。
しかし、この混乱の中で、少しずつ理解が進んでいきました。一つの要素が少し明確になると、それが他の要素の理解にも波及し、徐々に全体像が見えてくるようになりました。
2週間という時間は決して短くありませんでしたが、この期間を通じて、息子は筆算の複雑な過程と格闘し、少しずつ混乱を解消していったのです。焦らず、息子のペースに合わせて進められたことで、最終的には理解が深まったように感じます。
現在の課題:0との格闘
現在、最も苦戦しているのが「0」の扱いです。商が0になる場合、特に:
最初の商が0になる時
計算の途中で商が0になる時
商の最後に0が来る時
これらのケースで、0を書き忘れてしまうことが多々あります。例えば、102が正解なのに12と書いてしまうといった具合です。
また、文章題では立式して回答がでても、余りを記載することを忘れてしまうこともあります。123÷4=30と書いて終わってしまい、「あまり3」を付け忘れるのです。
学びと気づき
この過程を通じて、私自身も多くのことを学びました:
概念の理解と手順の習得は別物であること
複数の要素を同時に学ぶ難しさ
各生徒の学習ペースは異なること(長女は1日で習得しましたが、息子は2週間かかっています)
これからの展望
息子の頑張りを見ていると、「0」の扱いや余りの確認も、きっと時間をかけて克服できると信じています。一歩一歩、確実に前進していることを実感しています。
割り算の概念は理解していても、筆算という形式でこれほど混乱するとは予想していませんでした。しかし、息子のペースで理解を進めていったことで、着実に成長している姿を見られて嬉しく思います。
これからも、息子のペースに合わせて、楽しみながら学んでいけたらと思います。算数の世界は広く、まだまだ多くの発見が待っているはずです。その道のりを、息子と一緒に歩んでいくのが楽しみです。