うつ伏せ族からの脱却
ランニングを定期的に行うようになってから、体のメンテナンスも必要になってきた。ストレッチに関してはラジオ体操の延長線上としか考えていなかったので、節々が悲鳴を上げている。10,20代と同じような感覚で止まっていたので、ストレッチもその頃の記憶で行っている。
しかし、体は正直だ。
次の日に来た筋肉痛が翌々日、ましてやその次の日なんてこともある。これはきちんと体の部位について、考える必要がある。ランニングフォームは自分の体に負担をかけていたのだ。
普段から猫背気味の体勢で生活しているため、どうしても巻き肩になってしまう。巻き肩フォームだと呼吸機能に影響が出てしまいフォームとしてはよくないとのこと。
そこで、日常生活から改善していくことにした。ご飯を食べるとき、人と話すとき。その時々で姿勢を真っ直ぐにただして行動するようにした。寝るときなどもうつ伏せで寝ることが多かったので、不慣れだとしても仰向けで寝るように心がけた。
長年、うつ伏せ族として生活してきたので、天井を見ながら寝ることに慣れていない。今はできるだけ体に負担をかけないように心がけた。
その結果、寝つきがよくなった。
布団に入り、眼を閉じれば自然と朝になることが多くなった。今までは、うつ伏せのベストポジションを探しながら眠りに入るため、どうしてもその時間に手間を取った。
しかし、ポジションは決まっているので、その動作を取る時間はいらなくなった。快適な睡眠生活である。しかし、寝つきがよくなったせいで、弊害も出てきた。
食っちゃ寝、食っちゃ寝がいとも簡単にできてしまう。
寝るまでの時間が短くなったため、胃の中の消化活動が一番太りやすいタイミングで行ってしまうのだ。しかも、「食後」は睡魔に襲われる一番の要素である。
そのため、今は、「食っちゃ寝食っちゃ寝で蓄えた脂肪を取り戻すために走る」という本来の目的と少し外れてしまったところに来てしまった。走らないと、以前よりも体が重くなってしまうのだから、どうしようもない。
練習のペースを増し、食っちゃ寝を減らすという以前よりも選択肢が増えてしまった。そんな余計な選択肢を抱えたまま、今日もよく走り、よく食べ、すぐ寝るという生活を繰り返している。
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