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仕事の出来不出来より趣味の合う合わないの方が大事、と1月20日の日記

今日はじぶんの趣味についての話。

タイトルは思いつき、内容とはあまり関係ない。

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ここ数年「趣味」ということばをよく使うようになったんですが、ぼくはどちらかというと「趣味」に疎い人間でした。

というのは、小学校から中学、高校までいわゆる体育会系の野球部に所属していて、趣味はもちろん恋愛とかバンドとか、一般的な「学生活動」をせずに大学生になってしまったんですよね。

つまり、既定路線の、教育指導要領的な、人生を歩んできたんですね。何の疑いもなく。なので大学生になってから、「自分で何なんだろう?」ってすごく考えたんです。

で、そこであらためて一回絶望しつつも、そのときに関わっていた男声合唱(ここでも野郎
の集まり笑)にどっぷり浸かって、大学生活を終えました。

まぁ、なんというか既定路線の、教科書通りの道を歩んできたよなぁ、、という自分に対する後ろめたさみたいなものも少しはあったりしたけど、こうして文字で見る以上に結構楽しかったんだと思います。

ふらふらとゆるく、自分が今関わっていることに取り組んできた。

ただ、社会人になって、一気にそれが外の世界に向くことになりました。

きっかけはやっぱり「営業職」だったのかな、と思っています。

新卒で入った証券会社には3年ほどいましたが、初任地の岩手・盛岡はすごく居心地がよくて、素敵で格好いい女先輩に恵まれてかわがってもらいましたし、お客さんも50代~80代くらいの脂の乗った経営者や、ブルジョア(古い)な紳士淑女の富裕層でした。

毎日のように飛び歩き、会社の応接室とか自宅でお話を聞くにつけて、仕事ばかりやってる人って意外と少なくて、みんな「自分の世界(逃避場)」を持っているんだなぁと思ったんです。いわゆる「趣味」です。

で、ぼくはそういう人の話を聞いている自分には趣味と呼べるものがないなぁと思って、そういうものを何か見つけたいなぁと思ったんですよね。

営業マンって、アポとアポの間の時間が中途半端に空くときがあって、そういう時にはぼくは必ず「まちの喫茶店」に入りました。どの街にも、少しくすんだ外壁の、古くて、落ち着いた喫茶店が一つか二つはあるものです。

特に盛岡という街は歴史もあって、映画館と喫茶店がとても多い街でした。

ぼくはそこで目についたありとある喫茶店に入り、お昼を食べたり、コーヒーを飲んだり、ぼーっとしたりしました。喫茶店にいるときは、商談などの仕事は一切しませんでした。

そんな日々を3年ほど続けて、結局「3.11」の震災を機にぼくは仕事をやめるわけですが、今から考えると、あの時の喫茶店通いと、その時に出逢った素敵なマスターたちとの話の数々が今の自分の理想を形成しているなぁと思っています。

ここ2~3年は盛岡にも用事がないので行っていないですが、そろそろ自分の「立志点」というこの土地にふらっと再訪してみたいな、と思っています。

行きたいお店やギャラリーもだいぶ増えてきたし、10年前よりもふらっと立ち寄れるお店のジャンルが増えた気がする。

そう考えると、「まちあるき」も立派な趣味と呼べるのかもなぁ。

 *

1月20日(水)

朝は郡山のドーミーインで目覚め。結構早く、5時台には起床。

朝一番で温泉に入り、サウナも入る。朝からすごく健康的。

暦では「大寒」ということもあり、外は結構肌を刺してくる寒さ。
郡山のまちを風に吹かれながら散歩する。

町中のいろいろな建物を写真を撮りながら回る。

途中、いい感じの喫茶店を見かけるも9時からのオープンと聞いて、諦めて近くのおそば屋さんでとろろそばをすすって朝ご飯。

そばの神田、おいしい。

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昨日買ったスコーンを温めて、コーヒーを淹れて一緒に食べる。朝ご飯の続き的な、おやつ的な。

10時のチェックアウトに合わせて、オフィスに入居している「ブルーバード」に移動。荷物を置いて、朝礼を済ませる。

その後、少し早めのお昼をとる。

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ブルバのカレーと、コーヒー、あとは食後に「たい焼き」をいただく。

ようやく落ち着いて食べれた、まるきんのたい焼き。熊本から来たかわいいやつ。

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夕方まで喫茶室にて作業して、落ち着きつつ、笑夢カレーの店主と話をして、最近の飲食店事情を聞く。

いろいろと前向きに事業を作っていてすごいな、と思う。やることは真似できないけど、思考は真似したいと思った。

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その後、時間になったので、16時過ぎのバスで郡山駅からいわきへ向かう。

宿泊先の「Faro」に到着して、少しだけ作業をしたのち、夕飯を食べに出かける。

前に来たときに気になっていたジャズBarに入ることにし、一目散に「DADDY」に入店。

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店内に入った瞬間に「当たり」と思った。

こういうの、醸している空気でわかる。

常連さんが瓶ビールを飲みつつ、マスターを話をしていて、二人だけの店内。

20時までということでぼくもカウンターに招かれ、ラガーの瓶を一本いただく。いろいろと県内の話を聞きながら、おなかも減っていたのでメニューにあった「ドライカレー」を食べつつビールをいただく。

その後、話も盛り上がってきたので、もう一杯ということで「スコッチ」をいただく。あまり強くないので、お水とウイスキーを半分半分でロック。

最近、ウイスキーを飲む時はいつもこうしていただいている。たまたま読んだ村上春樹の影響。

お店の閉店と同時に挨拶をし、名前を聞かれたので、うれしくなりつつ店を出る。このお店は必ずまた来ようと思う。

地元の県の知らない街に、会いたい人ができた。こういうのが旅の醍醐味。

その後は、街の銭湯に浸かり、温まってから宿に戻り就寝。なるべく夜には作業をしないようにしているので、日が変わる前に眠る。

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小川大介/自家焙煎喫茶WEEKEND
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