『ギュンです! ボールに触れた瞬間に超絶加速する――写真の次のコマの形を当てられたらあなたは名選手に違いないです』フットボールペアレンツ028
藍澤誠/Jの先生です。
前回の記事で『4ステップドリブルにチャレンジしたときのあるある』として、「つまずくのが怖い問題」を書きました。
今回は、もう一つのあるある「体を固めてしまっていまいち走れていない感が出る問題」について書きたいと思います……いや、もっと魅力的に表現するなら、
について書きたいと思います。
大げさではなくこの原則を知っていればギュンギュン抜けます。
モデルはハルキ(15歳)です。
内田淳二さんにルイス・フィーゴのドリブルを参考にすることをおすすめされたときに(2、3年前)、私は1つの発見をしました。フィーゴを始め、多くの名ドリブラーがボールにタッチした直後に、足をボールのそばに接地させているのです。
私のそれまでのボールタッチの感覚だと、「ボールに触った後、足は空中で進行方向へ流れていく」印象でした。つまりボールを触った形でそのまま流れていくイメージです。
そこで足をすぐに接地する感覚を身につけたいと考えました。
ボールを触ったらすぐに足を下ろすという感覚を体に覚えこませるために、「昇りの階段で、わざとつま先を立ち上がりにぶつけて、足を落とす(1段の階段に昇り損ねる)」というような謎な練習をしたりしていました。意味がなかったですw
でも最近発見したものすごく良いフィーリングは
というものです。連続写真で見ていきます。
このコマでの意識が最重要です!あなたが写真の形の時、次に右足を前に出そうとする動きを想像してみてください。左ではないです。右足ですよ。そうです、左足が着かないと右が出せませんよね。だから左足を着くのです。「右足を出すために左足を着くイメージ」を「この瞬間」に持つのがギュンギュンドリブルの最大のコツです。そして着いた位置に「たまたま足元に球がある」(ダジャレ)のが下の写真です。
つまり身体を走らせることをまず第一に考えると、左足を前に出したら右足を前に出したい。ボールに触れた左足がすぐに接地してくれないと走れない。ボールは足を接地する場所を教えてくれる目安のような存在です。
やってみればすぐに気づくと思うのですが、逆にすぐに左足を積極的に接地させようとしたら、その積極的接地の反力も推進力になって、次の足も出やすいし前にも進みやすいです。ハルキはボール無しダッシュのスタート直後のような後ろ姿です。そしてボールにはソフトにしか触れないので(接地が左足にとって運動エネルギーが一番小さい終着点なので)ボールの進みは弱く、「体は速いのにボールは足元」という理想的な状態が作れます。
もう一度書くと、走るため(次の足を出すため)に理想の着地点を、ボールを目安に決めるというイメージです。さて上の写真をもう一度見てください。このあと、自由になった右足はどこにつくと思いますか?
右足はなんと!この位置に着きました。体がすごく斜めになっていてもう加速する感じしかしません。傾くために足をここに着いたのです。右足の反力に加えてこの傾きで自重のパワーをもらった時点で、ギュンギュン抜けないはずはないのですが、さらにこのあとのコマをイメージしてみてください。ボールを触ることになる左足はどうなりますか? 触れた直後に落ちるでしょうか。それとも前方へ伸びていくでしょうか。体にかなり勢いが出てしまってます。ボールを蹴ったら強く飛んで行ってしまいそうです。
センターサークルで着地位置がわかると思います。
ボールに触れた直後に落ちていますね!
これでハルキもフィーゴやメッシの仲間入りです(笑)
長くなる予感しかしないので、残りは次回に。
今回と次回の記事で扱う連続写真の動画はすべてこちらで見られます。
解説はハルキの父親、藍澤誠/Jの先生でした。
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